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旅と暮らし

【講義を終えて】

灯台下暗しメディア、対話型オンラインコミュニティ「Wasei Salon」を運営されている、鳥井弘文さんによる講義を振り返っていこうと思う。

まず、コミュニティ、メディア、旅のセッション。
Waseiサロンでは、メンバーみんなで暮らし方、生き方を考えていく対話型のコミュニティであるが、あくまで暮らし方、生き方の答えを見つけようとするのでなく、その過程をみんなで見つけていこうという、その過程を大事にすることを目的としたサロンであることの説明があった。
灯台下暗しの背景は、旅をするにあたって出会ったもの、一番興味があったのはその土地で暮らす人々であり、それを発信する時にメディア、インタビューを通して出来上がったものである。インタビューをすればするほど分からないことが増えていく、でもそれが大事であり、そこから問いが生まれて、それを実践していく過程の方が、大事、だから今回のメディア運営に繋がっているという。
旅、暮らしの例であがったのが、直近で鳥井さんが行かれた石見銀山について。旅をする目的は、東京と比べるからではない。どういう場所かを分かっていくつもりでもない。→それぞれ見てる世界が違うだけ、比べるのではなく両極端どちらも考えていく、それを自分の中にどう落とし込んでいくのかが大事→旅人、観光客的な態度が大事自ら学びに行くだけ。現地の暮らしを理解する、見つめる旅が必要だということ。→自分の中で決めつけてみない。下調べで仮説は立つかもしれないけど、それをその通りだ、と思ってインタビューはしない。新しい発見があることを求める。行く目的を決めない旅。行ってからわかる旅。

次に、働くことについてのセッション。
まずは鳥井さんのワークライフバランスについて、仕事とプライベートはごっちゃになってるほうがいいか分けた方が良いかの観点からお話をいただき、ごっちゃになってる方が良いという説明があった。鳥井さんは、「働く」という言葉は漢字にせず「はたらく」とひらがなで表しているそう。それも、はたらくことには以下3つの意味があると定義をしている。
・労働→ライスワーク、自分が生きるための活動
・仕事→自己表現、
・活動→政治、コミュニティに携わる、暮らしに近い
この3つがあってはじめて働くと定義する。つまり、これらには自己表現や暮らしも含まれていて、つまりはたらく=生きることなのだ。
そのほか、働くことからPOOLOのテーマでもある豊かさについて考えたとき、鳥井さんの考えでは、労働の対価で得られたお金は豊かさではなく、労働はハンドメイドであり、人々と解放されていく押し活などが、豊かさにつながっていくというお話もあった。

【これからの旅や暮らし、働き方について考える】

ここでは、今後の旅や暮らしについての捉え方、また働き方について考えたいと思う。
今回の講義を受けて特に印象的だったことは、旅、暮らしに答えを求めないと言うこと。これまで私がしてきた旅を振り返った時、この景色を見たい、このグルメを食べたい、等少なからず下調べはしていたと思う。一般的にもこういう人が大半なのかもしれないが、言いたいのは、その景色や食べ物に出会うことで下調べの答え合わせで終わってしまうのはもったいないのではないかということ。言い方が難しいが、景色を見たい等の目的に縛られることで、もっとその旅先の魅力は詰まっているのにその魅力に辿り着く前に満足してしまうのかなと。もちろん旅の目的が達成されたのだから満足して良いとは思うけど、鳥井さんの価値観を知った今、何かこれだけでは足りない旅の魅力を感じ始めている。しかも、もし天候が悪く見たい景色が見れなかったり、お腹の調子が悪くて食べたいものが食べれなかったりする可能性だってあり、目的に縛られるのはリスクがあるとも言える。そこで改めて思う旅の魅力、それが旅先での現地の方とのかかわりなんだなと思った。現地の方と話すだけで、その土地の魅力を感じることができるし、行く前には知り得ない情報も手に入れることができる。これだけで、見たい景色や食べたいグルメに出会う以上の価値を、少なくとも私は感じることができると思った。だからこそ、今後は、現地の人にかかわって、来させていただいたことに感謝する。そんな旅人になりたいと思う。
そこで、鳥井さんのような無拠点生活というスタイルは強いなと感じた。訪れた地に長期で滞在できる。それは大きなメリットだと感じている。

そして働き方について。鳥井さんからもお話が出たように、ワークライフバランスで、仕事とプライベートを分けるか、混ざった方が良いか。これに関しては永遠考えてしまってる自分がいる。まだ仕事とプライベート分けた生活しかしたことがないが、仕事=自己表現、と言われれば、今会社員として働いている時、確かにありのままの自分ではない。どこか無理やり取り繕った自分がいることは認めざるを得ない。常にありのままの自分を表現できてこそ納得のいく人生になるとは思っている。仕事とプライベートを比べる前に、まず仕事において自分らしく入れる仕事をすることが優先なのかなと思う。それから、プライベートの時間に仕事を持ち込むことができるかどうかを考えたい。これも、今私の中ではイメージは正直ついていない。けれど、自分らしく振舞える仕事であれば、仕事も楽しくやっていけるのではないか。楽しいならば、プライベートに入ってきても楽しい生活が送れる。少なくとも、自分を含め、いろんなところを旅したい人にとっては、自分らしく旅しながら仕事もプライベートも充実させたいと思うに違いない。

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