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ニュースを読む、時代を読み解く

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こんにちは、コロナ禍ですっかり韓国ドラマにハマってしまった国際ジャーナリスト・キャスターの蟹瀬誠一です。気になるニュースや世界の出来事、そして個人的な体験まで独自の目線からから書… もっと読む
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記事一覧

トランプ裁判

全米がテレビにくぎ付けだ。 といっても画期的新商品の発表やサスペンス映画のことではない。…

蟹瀬誠一
3日前
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#71 バー司法長官と単一執行府論

選挙人団による投票で、バイデン次期大統領の勝利が公式に認められた報道をCNNで見ている最中…

アメリカ最高裁は最悪!

 米国首都ワシントンD.C.にギリシャのパルテノン神殿をモチーフとした世界でも有数の美しさと…

蟹瀬誠一
1か月前
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トランプ裁判が始まった!

 暴君の落日となるか、それとも思わぬ逆転劇か。  米国史上初の大統領経験者の刑事裁判が4…

蟹瀬誠一
1か月前
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プーチンの世界 (後編)

5.プーチンとロシアを乗っ取った男たち  2000年5月7日、新大統領の就任式がクレムリン大…

蟹瀬誠一
2か月前
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プーチンの世界 (前編)

 人権弾圧や台湾問題で火花を散らず米中関係やウクライナ戦争に世界の注目が集まる中、西側諸…

蟹瀬誠一
2か月前
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史上最大の選挙の年に何が起きているのか

 世界史上最大の選挙の年に何が起きているのか  史上最大の選挙の年と言われる今年、反エリート感情を煽って大衆を扇動する右翼ポピュリズムと国家主義の波が世界を混乱に陥れようとしている。  2020年、虚言、暴言、妄言で世界を混乱に陥れた前大統領ドナルド・トランプがバイデン大統領に敗れた時は、世界中の多くの人々が安堵のため息をついた。傍若無人なトランプ大統領の出現や英国のEU離脱に象徴されたような危険なポピュリズム政治の勢いが衰えたかに見えたからだ。  しかし、現実は

トランプがびびる有罪判決と破産

「俺はいつも正しい。これは魔女狩りだ!」  そんな虚言、暴言を吐いた挙句に刑事被告となっ…

蟹瀬誠一
3か月前
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「パレスチナ人などと呼ばれる人々は存在していなかった」に象徴されるパレスチナ人の…

 ブラッド・ピット主演の『セブン』という映画を見たかたならキリスト教の聖書に由来する「七…

蟹瀬誠一
7か月前
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その時、僕は市街戦の中にいた(2)

「あれは何だ。黒い煙りが上がっているぞ!」その日の夕方、修道院から最高会議ビルへ向かう途…

蟹瀬誠一
11か月前

その時、僕は市街戦の中にいた

 ウクライナ戦争の最中に内紛で混乱しているロシアを見ていて、私は先が読めなかった1993年10…

蟹瀬誠一
11か月前
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「教育は芸術でなければならない」

  以前にある人からこんな逸話を聞かされた。  その昔、ある国の王様が国民の中から最も優れ…

蟹瀬誠一
11か月前
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トランプの落日が見えてきた

「この起訴状全文を読んでほしい」 ドナルド・トランプ前米大統領が政府の機密文書を違法に持…

蟹瀬誠一
11か月前
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世界が注目するトルコ大統領選は「知らぬ仏より馴染みの鬼」か

 今年の世界で「最も重要な選挙」と呼ばれるトルコ大統領選は、現職のエルドアン大統領とリベラルな経済学者で野党統一候補クルチダルオールのどちらも当選に必要な過半数に届かず5月28日の決選投票にもつれ込んだ。  注目は、20年にわたって親欧米とも反欧米ともいえない独自路線で国際政治に一定の影響力を維持してきたエルドアン政権が敗れ、親欧米政権が誕生するかどうかだ。トルコが親欧米路線に転換すれば対ロシア制裁強化され、ウクライナ戦争を含む国際情勢に大きなインパクトを与えることが必