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11試合を終えての戦い方が見えてきた

今シーズンからJITリサイクルインクスタジアムに名称変更となったこの会場には妙な感情があった。
初めてくるスタジアムは大体忙しくて道を間違えて恥ずかしい思いをすることがあって、DAZNから見えていたこの部分はこうなっていたのかという感動があるはずなのだが今日はいつも通りの何度も来たことがあるようなホーム感があった。なぜだかはわからない。晴れているわけでも雨が降るわけでもない今日の天気がこの感情を表していた。


この試合は7位vs6位の戦い。上位に食い込んでいくためには必ず勝ち点3が欲しいゲームである。逆にこれ以上離されるとJ1昇格は遠のいてしまう。覚悟と危機感が見られた1戦だった。

前半の15分くらいまでは金沢がセカンドボールを拾い甲府のワントップに入ったところからチャンスを作らせずボール回しをほとんど敵陣で行うことに成功した。しかし甲府のアクシデントでの交代から流れが変わった。
この日ほぼ初めて泉澤がサイドに流れ、得意の位置でボールをもらい、仕掛けて右足でのクロスからファーで金沢のオウンゴールを誘い甲府が先制した。
ここからは甲府ペースとなる。長谷川や野津田がチャンスメイクをし、リラが次第にテクニックを見せ相手の恐怖となる。金沢はきれいな陣形で守っていたが攻撃に転じることはできず前半を終えた。

(山梨を本拠地に置くバスケットボールチームを狙うヴァン君)

(こんなに水撒いて大丈夫?スタンドまで水が飛ぶ)

後半は同点に追いつくべく金沢が敵陣へ迫るが細かなパスがずれペナルティーエリアまで入り込めず甲府からしたら守りやすくなってしまった。
流れが悪い中再び得点が動く。甲府のスローインからDFと入れ替わった泉澤がGKの股を抜き差を2点に広げた。金沢の守備陣は完全に集中が切れていた僅かな間だった。その後は金沢がサイドを中心に攻めるも決定機までは至らず2-0で甲府が3連戦の初戦に勝利した。

11節を終えチームの大まかな戦い方がわかってきた。
例えば甲府は5バックぎみに位置しシャドーが外へ流れファーから選手が入ってくる。まさに1点目のような形が完成形のようなものだ。
そろそろ勝ち点を重ねていかなければプレーオフがないレギュレーションで厳しくなることは間違いない。この3連戦で順位がどう変わってくるのか。魔のJ2はまだ序章である。