2022シーズン選手名鑑を見ながらダラダラと

本屋に行くと選手名鑑が2種類あった。一つはエルゴラッソでもう一つはサッカーダイジェスト。値段はわずかに差があるもどちらを購入するかとても迷う。結局例年通りサッカーダイジェストを選んだのだがエルゴラッソはかなり凝っていて特にJ3の紹介ページがとてもよかった。あと、ミルアカ選出若手ベストイレブンも全カテゴリー網羅されていてかなり心が揺れた。
他にもルーキー特集の雑誌があってかなり深い情報やJ2.3の新卒も書かれていた。さらに影山監督のインタビューや高体連、ユースを解剖し日本の育成についての話も掲載されていてかなりためになるものだった。
そして今回は2022シーズンの展望をダラダラと行う。どうしても展望というと戦力評価や順位予想などに終始してしまうが自分はそういった取り上げ方があまり好きではない。シーズン前からサポーターを落ち込ませてしまうような企画は不向きだと感じる。まあ、ビューが取れるから毎年恒例になっているのだろうが自分はまとめずに今シーズンの展望と気になった選手、チームを淡々と挙げていきたいと思う。

J1

テーマはストップ ザ カワサキ。昨年圧倒的な強さというよりもしぶとさや粘り強さでリーグを制した川崎フロンターレをどこがどのように止めるのか、大きな注目となりそうだ。
そしてもうひとつのテーマは戦術。日本のサッカー番組の多くは個人のプレーやゴールなどに焦点を当てていたが最近はそこに至る過程の部分を取り上げたコンテンツが増えてきている。なぜそうなったのか、どうやってそうしたのかというところを見てみるとサッカーがより楽しめるはずだ。その観点から考えるとリカルド監督率いる浦和はかなり期待できる。岩尾を中心に突破力のある松尾、松崎を獲得しポジショナルプレーにスピード感がプラスされるはずた。そしてアルベル新監督を迎えたFC東京。昨年の失点数53を改善するべくスウォビク、エンリケ、木本が加入。アタッカーはブラジル人トリオを中心に中盤の高萩、安部、松木が絡んでくるとさらに怖さがでるだろう。他にも札幌、G大阪、広島はとても楽しみなクラブである。特に鳥栖は大きな移籍が立て続けに発生し不安視する声もあるがそこを埋める補強がとてもいいと感じる。西川、垣田、ジエゴなどを相次いで獲得。予算が限られているなかで最善の補強だと思う。そこに理想を掲げる川井監督がどう実際に戦術を落としこんでいくか、真価が問われる。
正直降格しそうなクラブが存在しない。こんなJ1も久々だ。川崎を追いかけるクラブは拮抗していてとても面白いシーズンとなるだろう。

J2

昨シーズンは前半戦の順位と最終順位がかなり変わっていてそれぞれの浮き沈みが大きくなった印象。今シーズンは近畿地方からJ2が消え東北に4チームを抱える構図。意外な選手もJ2へと参戦し激しさを増すことは間違いない。新監督は7クラブで2年目の指揮となる監督が多く昨年の積み上げが大きな鍵になってきそうだ。

まず一番の注目チームは徳島ヴォルティス。昨年の主力が大場に抜け作り直しを余儀なくされるがポヤトス監督の理想が体現できれば2020シーズンの再現は可能。選手でいうとがらりと入れ替わった中盤の長谷川、白井、櫻井。かなりのポテンシャルがあり前所属でも十分な存在感を放っていた。このチームにとって中盤は心臓そのもの。昨年課題だった得点力がどれほど改善できるか。
次の注目は水戸ホーリーホック。昨年の松本や山形のようにかなり大幅な入れ替えを決断。宮崎から梅田、前田を、有望株の山口、土肥、唐山を獲得。他にも実績のある高井、音泉、木下曽根田もチームに加わり3年目となる秋葉体制で非常にわくわくする構成となった。昨シーズン連勝はわずかに3度のみ。3連勝は1度もなく勝ち点を積み上げることができなかった。今年はよりアグレッシブにいくと監督は明言しているため爆発すればJ1昇格争いに絡んでくるかもしれない。
個人的注目選手を挙げていくと仙台の鎌田、横浜FCの中村拓海、甲府の須貝、長崎の鍬先、新潟の松田、山形の山田康太、琉球の草野、岡山の白井、秋田の吉村と池田、栃木の鈴木、山口の吉岡、神垣、大宮の大橋、熊本の粟飯原、盛岡の中野
J2は今季も戦国時代。プレーオフが復活しさらに激しさを増すだろう。

J3は開幕前に展望する