#結婚
むかしは、ひとさまの御結婚の報に、
「結婚するからおめでたいのか、おめでたいから結婚するのか」とコメントしていた。
いまでは、
「人生、なにごとも経験です」とコメントできるようになった。
老化とともに、少しはマイルドな性格になった、かな?
チャーチル曰く「最終的な勝利などありません。致命的な敗北などありません。続ける勇気が大事です。」
結婚が最終的なゴールではないし、離婚が致命的な人生の終わりでもないのさ。
写真は、刺身のツマの大根に、オリーブオイルと七味をかけたもの。
八百屋さんから教わった酒の肴レシピ。
「結婚は宝くじと比べられる。しかし間違えている。何故なら宝くじではアタリがでることもある。」(バーナード・ショウ)
シロウトの料理も、たまには予期せぬほど美味いことがある。ただ必ずしも常に、同じものをもう一度、作ることができないというのが問題である。
この鰆の麹漬けのように。
「離婚の主な原因は、結婚である」(オスカー・ワイルド)。
僕は歴史の教師だった。
教え子の結婚の報が届くたび、
「過去の教訓が、未来への期待に、また敗北した」と思う。
歴史家には結婚式より葬式がにあう。
墓地を散歩し、消え去った愛について死者と語り合おう。
それがふさわしい。
ロシアの諺に「水に落ちれば、もう雨なんて怖くない」とある。
なるほど。
「スターリンを思い出せば、もうプーチンなんて怖くない」てことかな。
「ホスト/ホステスとして働けば、もう結婚なんて怖くない」とも言えるかな。