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超絶お勧め!映画「BELIEVE 日本バスケを諦めなかった男たち」!

本当、1mmでもスポーツやバスケットが好きな人達に観てもらいたいと思ったのが率直な感想。チームスポーツの醍醐味が全て詰まった素晴らしい内容でした。



〇限定公開のドキュメンタリー映画


この映画、6月7日から4週間限定でしか、映画館で観ることができないので、ひとりでも多くの方に知ってもらいたいと思い、noteしてみました。


ジブン自身、バスケ好きと言っておきながら、公開されていることすら、つい4日前まで全く知らず。
最近、聴き始めた”三原先生”のVoicyチャンネルで、本ドキュメンタリー映画の事を紹介されていたので、週末に小学生の息子と見に行ってきました。


〇バスケット日本代表の歴史と未来


日本の男子バスケ代表って、本当にずーっと昔から勝てないイメージしか無かったんですよね。勝てないと言うのは、アジアの中で勝てないという意味で、もちろんアジア以外の国に勝つなんて、感覚としてはほぼ夢物語。それぐらい世界との差があった日本のバスケット。

でもそれって、体と体が接触するチームスポーツのサッカーもラグビーだって条件としては同じでしょ?と思われる方がいるかもしれません。バスケットには、厄介な事に平面だけでなく、高さの勝負が加わってしまうんです。これによって、他のスポーツには無い「ダッシュ⇨ストップ(急停止)⇨ジャンプ」という動作が勝負の鍵になるスポーツなので、もろにフィジカルの影響がでてしまうんですよね。

ということで、日本代表はこれまで数十年負けっぱなしの日々。映画の冒頭に、過去から直近に至るまでのこの黒歴史を事実としてちゃんと流してくれたのが良かった。バスケットに興味が無い方にとっては、これほど迄に勝てて無かった事実ってあまり知られていなかったと思うので(そもそも日本代表がここまで弱いと興味すら沸かれなかったと思います)

では、上記事実を確認した上で、どうしていくのか?
それには当然、明確な目標と戦略・戦術が必要になります。今の日本代表を率いるトム・ホーバス監督は、ここを非常にクリアにしてくれたんですよね。

目標:ワールドカップ2023でアジア1位となって
   パリ五輪出場を決める事

戦略:全てにおいてスピードを生かしたプレー
戦術:ディフェンス⇨トランジション⇨3ポイント

要は、小さいながらも、ディフェンスを粘り強く続け、攻守の切り替えを早くし、空いたスペースからスリーポイントで勝負、ということ。

この目標を試合前でも練習中でも、トムさんは「目標は何ですか?」と選手ひとりひとりに問い続け、選手が「アジア1位」と言葉として発し、信じ続けさせたことが、今回の偉業を成し得た要因なんだと思います。

目標を口に出して言ったり、紙に書いて見えるところに貼ったりする事って、簡単な事なんですが、結構大事だと思うんですよね。

例えば、会社の本部・部目標とかって掲げられただけで、頭から離れちゃったりすることってありますよね(本当はそれじゃいけないけどw)。
でも、言葉に発することで目標を意識し、「自分達はできるんだぞ!」と信じることができてはじめて、何事もスタートできるものだと思います。

これって何もスポーツに限った事がじゃなく、ビジネスでも全く同じ事が言えると思います。明確なビジョンと目標に向けて、それをどうやって達成させるのか?と言った時に、まずは現状を把握し、あるべき姿を描き、現状と理想との差を埋めるにはどうしたら良いのか?何をすべきなのか?
これらの問いには、明確な目標があるからこそ、ひとつひとつのアクションにブレークダウンしていけると思うんですよね。

私は、チームスポーツに染まっていた側の人間なので、そっちサイドの視点からどうしても物事を見てしまう事が多いのですが、組織で働くのも一緒なんだと思います。

スポーツにおいて、まずはチーム全員で共通認識を持ち、自分達のスタイルは何なのかを理解し、それに合わせて個々の特徴を伸ばしていく。

会社の組織おいても、自分達の会社の強みは何なのか、どこを目指してやっていくのか、このファンダメンタルな部分を徹底して皆で理解し、まずは金太郎飴のように筋肉質な組織作りを行っていく。その上で、個々の特徴を磨いていくことで、チーム力が向上していくんだと思います。

個々の特徴において、日本代表のホーブスジャパンで言うならば、川真田選手(リアル桜木花道と言われているファンキーな髪型の方です)のように、決してオフェンスは上手くはないけど、リバウンドとディフェンスに徹し、体の幅の大きさを活かしたスクリーナーに徹する(シュートを打たせるために壁になる役割)等、ジブンができる事を最大限に取り組んでいる人がいます。また、ドイツ戦の前半終了間際でコートに立ち、いきなりドライブを仕掛けて点を決め、流れを変えて後半につなげた西田選手のように、ベンチスタートのメンバーでも、夫々の役割を果たしてチームに貢献できる事が、チームスポーツの面白さなんだと思います。

これも仕事でも全く同じで、チームの中で共通理解を持ち、数値に強い人もいれば、マーケティングが得意な人もいて、資料作りが上手い人等、皆それぞれ個性があるからこそ、組織として強くなっていくものだと思います。


〇必ず道はつながっている


以前、ちきりんさんのVoicyで「道は続いている、前にも後にも」、「みんなで道を踏み固めよう」という放送に感銘を受け、以下noteした事を思い出しました。

今回、歴史を変えた日本バスケットの話しに通じるものがあると思うんですよね。

昨年のワールドカップで、日本が初めて欧州の国(フィンランド)に公式戦で勝った試合は、まさにフィジカルで劣る小柄な日本でも、強国を相手に勝てるやり方を証明してくれたひとつの分岐点になったんだと思います。

何よりも大事なことは、この試合を今の子ども達がしっかり見てくれた事が重要であり、昨年のワールドカップでの結果が、絶対に今後の日本へのバスケットに対して、良い方向に働くと思うんですよね。本当に必ず道は続いていくと思います。

先人達からのインタビューとして、佐古賢一さんや田臥勇太選手のお話もあり、彼らが果たせなかった偉業に対して、「ありがとう!」と感謝を述べていた事が、本当に前にも後にもつながっているんだなーとしみじみ思いました。

私が学生時代、なぜか一度だけ、佐古さんがまだ現役だった時に、試合をした事があり、ガードとは思えない程の強靭な肉体とテクニックを兼ね備えており、これが日本代表の正ガードの上手さを体感した事がありました。

また、今までバスケットの試合を見てきた中で、どのプレーヤーが一番衝撃的だったかと言われれば、私にとっては間違いなく田臥選手なんですよね。

田臥選手の試合を体育館の2階から初めて見た当時中学1年生のジブンは、「同じ中学生なのに、本当にこんなにバスケが上手い人がいるんだ!」と受けた衝撃は、今でも覚えています。

その後も色んなプレーヤーを見てきましたが、NBA選手のプレーも含めて、あの当時、ジブンが見た田臥選手のプレーを超える衝撃はなかったと思います。

そんな、先人達の夢や目標を、今回の日本代表は果たしてくれたわけであり、これもひとつひとつ紡いできた結果なんだと思います。

チームスポーツやバスケに少しでも興味がある方でしたら、楽しめるドキュメンタリー映画だと思いますので、パリ五輪の前に士気を高める上でも、お勧めの映画になります~!

ではでは、今日も一日頑張っていきましょう~!

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