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『翠村作品集』

小社から自費出版をされた著者にアンケートしてみました。本を作ってみての感想などを聞いています。自費出版に興味のある方はぜひ参考にしてください。

今回は2021年3月に『翠村作品集』を出版された墨川文さんにお答えいただきました。

自費出版をしようと思ったきっかけは何ですか?

父が亡くなってすぐに「作品集を作りませんか」との声かけがあったそうですが、その時は実現しませんでした。何年か前から母が「手元に作品があるけど、どうしよう」と言うようになり、自費出版する方法を考えました。

娘さんとそのご主人で、高知の実家まで、お父様の作品の写真を撮りにいかれたそうで、長い半切(条幅)に書かれたものを苦労しながら写真に収められ、そのデータをお持ちいただきました。印刷所で画像の明るさなど少し調整してもらい、作品集としてまとめました。



実際に本を作ってみていかがでしたか?

作品の写真は帰省するたびに主人が撮り、何とか形になりました。しかし写真だけでは意味がわからないので、解説についてははお力添えをいただき、想像以上の物ができたことを喜んでおります。

勉強熱心なお父様で、有名な漢詩だけでなく、いろいろなところから、題材をとられたようで、出展を探すのに苦労しました。古文書を読める人にも手伝ってもらい、漢字を読み解いていく作業は楽しいものでした。

本を出版された後、ご家族や友人など、周りの反応はどうでしたか?

父の弟妹が喜んでくれたのが、一番うれしい反応でした。

表紙の色は、お名前にちなみ「みどり色」、見返しはお父様がお好きだった「あお色」と、紙の見本を見ながら娘さんご夫婦に選んでいただきました。お母様にもとても喜んでいただけたと伺いました。


『翠村作品集』
川崎翠村 著/A4判・44頁・上製本/非売品
2021年3月31日発行