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表記の統一/自費出版のあれやこれや#13

今回は本における「表記の統一」について。
本を出版する際、このコーナーのvol.2「本ができるまで」でざっくり紹介したとおり、原稿整理というものをします。原稿の誤字脱字のチェックや表記の統一などを行います。

表記の統一とは、同じ本の中で例えば算用数字と漢数字が混在していれば、基本どちらかに統一したり、「行なう」「行う」など送り仮名を統一したり、「エレベーター」「エレベータ」など外来語の表記を統一したりと多岐にわたります。また「事」「こと」など漢字にするかひらがなにするかも基本統一します。統一がされていないことを表記ゆれといいます。
また、文体は「ですます調」か「である調」に統一します。

この表記の統一にはいつも悩まされます。一番悩ましいのは算用数字と漢数字の統一です。縦書きは漢数字、横書きは算用数字を使うことが多いのですが、無理に統一しようとすると「なんか違和感が…」ということも。

数字の表記方

上記の①~③の西暦と元号を入れる場合の表記のしかたと⑤~⑦の価格など桁の大きい数字の表記のしかたが難しいのです。できるだけ読みやすい表記で統一をと思うのですが、数字がかわると何か読みにくくない?という場合が出てくるのです。
そんな場合は、縦組みであっても写真の④⑧のように算用数字を使うのも手です。最近では、新聞社でも縦書きに算用数字を使用するところもありますよね。

また横書きの場合は算用数字を使うことが多いのですが、何でもかんでも算用数字に統一するとかえって読みにくくなったりします。
例えば「一番」。続いて2番3番がある順番としてであれば、「1番」でいいのですが、熟語としての「一番」なら、漢字の方がいいでしょう。
もちろん横書きだからと「一石二鳥」を「1石2鳥」とはしません。

本の内容によっては表記の統一にこだわらない場合もあります。例えば短歌や俳句などは字面で視覚的に印象が残るので、その句の雰囲気にあっていれば同じ本の中でも表記が違ってもいいのかな、と思います。

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