見出し画像

『同窓会しませんか』

小社から自費出版をされた著者にアンケートしてみました。本を作ってみての感想などを聞いています。自費出版に興味のある方はぜひ参考にしてください。

今回は2022年1月に『同窓会しませんか』を出版された中条歩さんにお答えいただきました。

自費出版をしようと思ったきっかけは何ですか?

日ごろお世話になっている方々へ感謝の気持ちを伝えるためです。
私は生まれつき視覚障害があって多くの方に支えてもらいながら生活をしてきました。自分では出来ないと思っていたことも周りの方のおかげでできるようになり、自分に自信がつきました。それらの出来事を文章にして、本にしようと思いました。

著者の中条さんは「25歳までに本を出版する」と決心し、24歳の時に小社を訪ねてくださいました。原稿を読ませてもらうと、今まで中条さんが出会った方への感謝があふれる、素敵な文章でした。
また読売新聞大阪本社版朝刊の読者欄「気流」に高校生の頃から投稿されており、掲載された文章を本書の第2部にまとめました。新聞読者の中には中条さんの投稿を楽しみにされている方もいるそうです。

実際に本を作ってみていかがでしたか?

制作の途中でわからないことがたくさんありましたが、親切に対応してくださり、多くの方からご教授いただいて完成しました。出来上がったものを手に取ったとき、たくさんの方のおかげでできた本なのだと感じ、あたたかい気持ちになりました。

中条さんは言葉ひとつひとつを丁寧に吟味されていたのが印象的です。
また、表紙と中の挿絵もご本人に描いていただきました。賑やかで楽しそうな様子が伝わってきます。
初めての本づくりをとても楽しんで取り組んでいただきました。

本を出版された後、ご家族や友人など、周りの反応はどうでしたか?

飾らなくて、私をそのまま映したような文章だと言ってくださいました。
私と関わっている方へお渡ししますと、当時の思い出がよみがえってくるそうです。
本をきっかけに久しぶりにお会いした方と、思い出話に花が咲きました。

本が完成した後、本の中に登場する皆さんにお渡しになったそうです。
1冊の本をきっかけに恩師や同級生など久しぶりの再会となりました。
文章を書くことが大好きだという中条さん。これからもいろんな人と出会い、いろんなエピソードが増えていくのでしょうね。楽しみです。

『同窓会しませんか』
中条歩 著/B6判・154頁・並製/非売品
2022年1月22日発行