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色について/自費出版のあれやこれや#19

今回は印刷での「色」について。

みなさんが今見ているパソコンやスマホの画面やテレビモニターは(レッド)、(グリーン)、(ブルー)の光3原色で表現され、この3色を混ぜ合わせるほど明るくなる「加法混色」といわれます。光に影響するため光を出力する装置、テレビやスマホの種類や設定、それを見る環境で色がかなり違って見えます。

対して印刷物の場合は、(シアン:青)、(マゼンダ:赤)、(イエロー:黄)、(ブラック)の4原色で表現されます。それぞれの色のインクを刷り重ねて、色が再現されるのです。RGBとは反対に混ぜるほどに暗い色になっていく「減法混色」といわれます。RGBよりは見え方の違いが出にくいですが、刷る紙の種類によっては発色がよかったり、沈んだりかなり変わってきます。

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DTPがまだ一般的でない頃、私が以前勤めていた会社では印刷所でレイアウトしてもらった紙面のFAXをもらい、色見本帳を使って文字などの色指定をしていました。「Y100%の文字にC100%+M50%の縁どり…」という具合です。これがなかなか難しい。色校を出してもらうと「思ってたのとなんか違う…」なんてことが度々ありました。ちなみに上記の指定だとこんな感じです。

色見本


今は、画面上で簡単にデザインができる時代になりましたが、モニターで見るのとプリントアウトしたものでは、かなり色が違ってきます。ですので、印刷会社で色校というものを出してもらいます。通常は簡易色校正というものでだいたいの色を確認します。

写真集や画集など色が重要な本の場合は、本機校正という本番の紙、本番に近い印刷機で刷った校正紙を出してもらいます。この色校正、費用が思いのほかかかりますので、オールカラーの本の場合は全ページではなく、その中から数ページのみ選んで出してもらったりします。

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