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第1157回【nakaちゃんねる 圧巻人生達成プログラム】(2024/8/2)▲▲世のテレアポは何がマズいのか、の話▲▲


先日は
色んなテレアポを受けているお話をしました。


テレアポをしてくる方々は
それぞれに自社商品の紹介をするのですが、
10件に9件くらいは
断られたらどういう展開にするのか、
どういうクロージングを想定するのか、
をあまり考えられていないような・・・
そんな気がいたしました。

セールスは最後はどこに着地させるのか。
ここ考えていないと、
どれだけいい商品を紹介していても
最後の最後でコケてしまう可能性大です。
(私も何度もそんな経験してきましたが)


先日とある企業さん向けに
営業研修を実施したのですが、
営業の取っ掛かりからクロージングまでを
お話しておりました。

その際に私の裏テキストとして
こっそりインプットしておいたのが、
高橋浩一さん「営業の科学」です。


本書は430ページにも及ぶ超大作ですが、
営業の始めから終わりまでが
体系的に語られているので
大変分かりやすいですし
実践にも移しやすい、
まさに営業マンの「バイブル」になる。
そんな本だと思います。


一番最終章にクロージングの手順が
実例を踏まえた詳細解説されていますが、
これは即実行できそうです。

例えばこんな調査結果があるそうです。

Q:取引実績のない会社から提案を受けた場合、
プレゼン後のセリフとして一番魅力的に
感じるものはどれでしょうか?


当社には、他社にはない
強みと豊富な実績があるので、
貴社内でもご説明がし易い提案です。


前回のお打合せ仰っていたご要望に対し
具体的な対応をご用意しました。


導入後に発生するお客様の
ご負担やご面倒を最大限減らせる提案です。

上記のどれが
一番魅力的と感じる人が多かったと思いますか??

答えは②だそうです。
実に6割近い方がこの回答を選んだそうです。


著者の高橋さんは
「レスポンス」こそが大事、と仰っていますが、
「あなたの期待やお悩みに
 お応えしていますよ」
というレスポンスこそが大切、
と言えるかと思います。


上記の実例を踏まえますと
しばしば掛かってくるテレアポのマズいところは、
「あなたの期待やお悩みに
 お応えできますよ」
感が
全く感じられないということでしょう。
だってこちらとしては
課題に寄り添って欲しいですからね。


あとはパターン別シミュレーションが
乏しいとも言えそうです。

テレアポでよくあるのが、
営業マン:「この商品イイと思いませんか?」
私:「思いません」
営業マン:「しかし周りからは評価されてるんですよ」
と、
買わないと損ですよ、あり得ませんよ、
感を押し付けてくるパターン。
しかも、すぐに商品を売りつける、ケース。
いらねー、と言っているのに
押し込んでくるなよ、と思ってしまいます。
その商品を買うと
私がどんなメリットを得られるか、こそ
聞きたいことなんです。


同書の前半で
高橋さんはアポを取る時の実例も紹介されていますが、
①提案に至ったフックを明確にすること
(社長のインタビューを見た、読んだ、など)
②課題解決の内容
(どんなお役に立てるのか)
③おカネを出しても効果がある理由
④打ち合わせのポイント
⑤スケジュール候補
を書け(伝えろ)と仰っています。


実際には営業リストから電話していても、
貴社の実情を見てアポ取りしてますよ感を
しっかりと出さないといけない、
ということですね。
「まさにうちの会社のことじゃん。
 よく分かってるじゃないの」
と思わせられるか。


加えて世のセールスパーソンで
「もう一度会って話したい」と思う人は
6人に1人であるとも高橋さんは仰っているので、
その1人に当てはまる
「優良物件(人)ですよ」と思わせることも
商品の紹介以上に大事であろうと予想されます。


私もまだまだ営業センスは未熟ですが、
良きセールスパーソンのスタイルをなぞれば
効果は出るのではないか?と予想しています。
大体の人は、場当たりに対応しちゃってますからね。
テレアポの研修にも
一定のニーズがある理由も分かる気がします。

皆様も商談はクロージングまでが命、と心得て、
お客様に寄り添っていきましょう。

今日も素晴らしい一日をお過ごしください。


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