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晴牧アヤ
2024年8月29日 17:11
同居人の月が死んだ。 キッチンで倒れてるのを見て、最初は嘘だと信じたかった。けれど、生きてるとは思えないほどの体温を感じて、脈も鼓動もない体を見て、虚ろな目をした同居人の死を認めざるを得なかった。通報することも忘れて、亡骸を抱いて気付けば涙が流れていた。 だから、いつの間にか家に入り込んでいた猫に気付きすらしなかった。≪≫ 又木月は、私こと菊花七恵と共に、大学を卒業してからシェアハウ