見出し画像

【緑駆ける】


雪(ユキ)という駿馬がいた。とても優しく、賢い子だった。
心の純粋さが雪の躰をつくったのだと感じた。

彼女の背に乗せてもらい緑を駆ける。風が振り返り何度も祝福してくれる。

やがて、雪と私の秘密の場所に辿り着く。
小鳥たちがお喋りを楽しみ、水面をステップで揺らす。

口遊み、指先をあずける。寄せる彼女が眩しかった。

思い出の場所で、目を覚ます。

頰をつたう。

いまは触れられなくてもいい。

どんなに遠くてもまた会える。

暫しの離れ。それすら味わえる。

雪、また会おうね。


ーーーーーーーーーーーーーーーー

東山魁夷さんの【緑響く/1982年】がすきです。👇

この絵に出会うと大切な気持ちが溢れる。

離れていてもまた、会える。そう語りかけてくれた。

画像1

光が入ってしまった∑(OωO; )





スキ❤やコメントを頂けるだけで、十分幸せを噛みしめておりますヽ(^o^)丿 もし、サポート頂けましたら、読書の為の購入資金、他の皆さんへお届けしますヽ(^o^)丿