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女の子の戦い!

私は、高校生のとき滅茶苦茶お月様が酷かった。女性器を持つ皆さんなら共感して頂ける方もいるのではないだろうか?

どのくらい酷かったかというと、1時間ごと授業が終わる度にトイレに駆け込む。夜用のナプキンをしても不安でたまらなかった。ピルも考えたが、薬に対してアレルギー反応が起きやすい自分にはなかなか難しい選択であった。お月様こんばんはしてから、二日間が過ぎればよいのだが…。

ある日、私は、忘れもしない男性の体育教師(保健体育教師でもある)に戦いを挑むこととなった!

その日は、運悪く最もお月様がお泣きになる日であった。そして、体育の授業内容は…

マラソン大会に向けての走り込みであった。

無理!お腹がエンドレスぞうきん絞りの如く激しく痛い!立ちくらみがする(ΦωΦ)

しかも、ナプキンの心配をしながら走る気力は残されていなかった。だから、安藤というパンチ頭の男性の体育教師(保健体育教師)に見学届を提出した。以後この先生は、パンチと省略する。

青 「安藤先生、今日は月経が酷いので体育の授業を見学させて下さい(´-ω-`)」

パンチ「はっ?生理ごときで休んでんじゃねぇ。どうせ、仮病だろうが。お前みたいな奴は、校庭20周してこい!!p(`Д´)q」

青「……(ΦωΦ)」

この時私の中で、戦いの火蓋は切って落とされたのである。私に荒ぶる神を降臨させたのが悪い!受けて立ちましょう!

パンチ「話し聞いてんのか?俺の授業を生理ごときで休めると思うな。分かったら早く走ってこい!」

青「安藤先生、わかりました!」


私は、素直に従った。友人に咎められたが、怒りと女の子への無理解、否定をしたことが許せなかった。

私は、走り始めた。マラソン自体は嫌いじゃない。むしろ風と共に走るのは大好きだ。

だがこの時は、怒りの進軍であった。5周目が過ぎた頃、血がじわっと広がり、つたうような感覚があった。私は、走り続けた。

パンチは、私をみてニヤニヤしていた。

10周目で痺れ始めた。15周目になった時、吐き気と変な汗と目の前が歪み始めた。腹の痛みなどどうでもよくなっていた。

パンチは、少し焦り始めていた。

何故なら私の腰から下、ハーフパンツは血で染め上がり、両足はつたう血でペンキを塗りたくったように空気に触れて赤黒くなっていたからだろう。

校庭の土は、私が走った通りに血で見事にラインが引かれていた。

17周目のときに、マラソンのルートを走っていたクラスメイトが帰ってきた。校庭をみたみんなは、悲鳴のようなものをあげていた。私は、「あと、3周…」といいかけたところで、駆けつけた友人と他の先生方に「馬鹿いってんじゃないよ!死んじゃうよ!」と言われた。

チラッとパンチをみた。顔が青かった。

私は、満面の笑みをして、

【先生!生理ごときで休んじゃ駄目なんですよね?(ΦωΦ)つ❤】といって力尽きた。

パンチは青い顔のまま固まって内股になっていた。⬅️なんで内股?(笑)私は、そんなくだらない姿を最後にみて、救急車で運ばれたらしい。起きたら母と友人がいた。滅茶苦茶怒られた。母の全てを射貫く瞳は阿修羅そのものであった。

後に知ったことだが、パンチこと男性の体育教師(保健体育教師でもある)と校長代理も来ていたようだった。しかし、母はその時、鬼子母神化。パンチをみるなり、

「私の娘を殺そうとしたのは、あなたですか?あなたは、体育の教師だそうですが…。あなたに、その資格はありません。ご自身の言葉と行いを見返し、この言葉がご理解頂けましたらお引き取りください。」

友人はその時、「青のお母さんは1番怒らせてはならない」と悟ったらしい(笑)

私が選択したやり方は、間違っている。

だが、私は、思うのだ。あらゆる差別や決めつけ、無理解による理不尽さは、私の目の前だけで起きていることじゃないと考える。

性別、年齢など関係無しに、ひとりの人間として互いを尊重し、理解し合わなければ溝など埋まりようが無い。

そうでなければ、歩み寄り、許し合える妥協点を見つけ合うこ機会すらも失ってしまうだろう。どちらか一方では駄目だ。互いに学ばなければ何も変わらない。どちらがより正しいか?と主張し合うだけでは時間だけが過ぎる。

あらゆる問題にアプローチするとき、この姿勢があってこそ初めて話し合いの席に着けるのではないだろうか?

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忘れられない先生

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