僕が四国アイランドリーグplusに取り入れたいもの、取り入れたもの。
今日は僕自身が働いている環境で、1番思いを込めていることを書いてみる。
本音な部分が多いため、他人の感覚に寄り添っていない点もあるかもしれないが、あくまで僕個人の見解を前提としてもらえるとありがたい。
働き始めて2年目、選手経験は1年という、何も偉そうなことは言えない立場であることは重々承知なうえではあるが、それでも、タイトルの通り、僕が四国アイランドリーグplusに取り入れたいもの、現に取り入れたものがある。
今日はそのことについて書いて行く。
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◆僕が四国アイランドリーグplusに取り入れたいもの、取り入れたもの。
僕が今働く環境に取り入れたいもの、取り入れたもの。
それは「ビジネスをする環境」だ。
一見当然のことではあるが、僕はこの「ビジネスをする環境」の対象を、リーグとスポンサー企業、球団とスポンサー企業といったものに限定するのではなく、「選手」も巻き込んで実施したいと考えた。
要するに、
①リーグ、②スポンサー企業、③選手
の3者間でビジネスができる機会を創りたかった。
僕がそう思った理由は、選手が個人事業主としてビジネスをやっていると感じられる環境を作りたいと思ったからだ。
球団に所属している前提こそあるが、その取り決めや枠を超えなければ、十分にビジネスができる対象というか、するべき対象となるわけだ。
だから、選手が個人事業主としてビジネスに参加するきっかけを作ることは、実は当然なことだと考えている。
◆実際にビジネスとして取り入れたこと
ちょっと大口を叩くような口調で書いてみたが、実際に取り入れたことなんて大したことではない。
スポンサー企業に無償で提供をお願いする点を、有料で提供してくれとお願いしただけだ。
本来、給与の少ない選手に対して無償で道具提供をお願いしたり、選手のサポートを依頼することが、選手にとっては喜ばれることかもしれないし、安月給の選手思いとなることかもしれない。
選手としては、無償で提供されることこそ正だと思っている人も多いかもしれない。
僕は、その一見「当たり前」のように思い込んでいる感覚こそ、独立リーグがいつまでたっても中途半端な組織であるという1つの要因だと考えている。
安月給な自分たちを卑下する感覚は、本当に何も生み出さない。貧乏が貧乏だと叫んだって、一生貧乏なわけだ。
そこに同情する人たちを誘い込んだって、所詮は傷の舐め合いだ。
そんなネガティブ要素を夢や挑戦と前向きな言葉、意味に置き換えたって、発展的・持続的なことなんて何もない。
前向きな言葉だけで夢なんて叶うほど甘くはないし、人間そんなに強くはない。
ここで認めなくてはいけないのは、夢や挑戦と聞こえの良い言葉や意味を込めたって、社会的な価値を生み出さないことには存在する価値はないということ。
所詮、安月給でしか野球ができない価値だということ。
だからこそ、僕はその社会的価値を生み出すために、堂々とビジネスができる環境を取り入れたいと切に思ったわけだ。
もちろん、「有料で」というのは、何万と言った大金を払うように促したわけではない。独立リーガーでも払えるであろう金額で交渉し、展開できるような仕組みを提案した。
内容としては非公開となる点、ここでどうこう触れることはできないが、元選手という立場から、リーグ、スポンサー企業、選手の3者にとって必ずメリットのあるような取り組みを目指した。
関わる「人」、「組織」に価値を提供すること。
僕はそれこそビジネスの本質だと考えている。
部活動じゃない。
仕事として野球をやる環境なのだから、ビジネス感覚を持って野球に取り組める選手を1人でも増やしたい。
だからこそ僕はビジネスをする環境を取り入れたいと思ったわけだ。
◆アイランドリーグ、独立リーグの価値
ここからはアイランドリーグ、独立リーグのお話。
夢を追う場所。挑戦する環境。
いわゆる感動を生む場所として、アイランドリーグ、独立リーグは価値を生み出しているかもしれない。
うたい文句としては常套手段だ。間違いではない。
でも、感動を生み出すストーリーというのは、挫折を味わった選手がNPBのドラフトにかかるといった物語であって、これは所詮全体の5%程度に満たない割合でしかないということ。
これだけで価値を生み出そうなんて、はなはだしいにも程がある。
もっと自分たちの立場をわきまえるべきだと僕は思っている。
中途半端な人間が集まる中で、そんな中途半端な人間たちが人を感動させようだなんて、人間も安く見られたものだ。
↑あえて煽るような言い方をする(笑)。
でも、事実だ。
誰かを見下しているのではなく、自分自身がそうだったからそう思う。
所詮安月給しかもらえることのできない程度の価値しかない中で、どうも踏ん反り替えってしまう人が多いものだ。
仕方がない、そういう環境だから。
誰それが悪いとかそういうことを言うつもりはなくて、そういう環境だからそうなってしまっているということ。そういう仕組みの上に成り立っているのだから、これは否定できることではない。
ただ、この事実を受け入れたうえで、何かを変えて行かなくては先はないわけだ。
若干脱線したが、僕が思うこのリーグ、独立リーグの価値とは、「育成リーグ」だということ。
この中途半端さというのは、悲観的な点であると同時に、特筆できる点だとも考えられる。
なぜなら、完成度の高いNPBではそう考えにくいわけだから。
今回取り入れられたビジネスも、売りにしたのはその点だった。
一緒になって取り組んでくれた企業も、新規事業みたいな感覚で実験的な要素を前提として、展開してくれた。
「実験的」というと、選手が被験者のような扱いに聞こえてしまうかもしれないけれど、そんな小さいことを考える必要はない。
実際に一企業(今回で言うと100年以上の歴史がある企業)が腰を上げて、新しい取り組みをしてくれるということは、こちら側にもある程度の実績と信頼がないとできないわけだ。
そこの「特別感」に乗っからないと、最終的に損をするのは自分たちだ。
要するに何が言いたいかというと、今の自分たちの立ち位置、役割をまずは見つめること。
かっこつける必要なんて何一つなくて、やはりここに来てしまっている理由、こうなっている理由を考えると、やっぱり中途半端さが拭えないということ。
ただ、決してその事実をひた隠しにすることなんてないし、その中途半端さを堂々としてれば良い。
僕はそう感じたからこそ、こうやってビジネスを取り入れたいと思ったのだ。
僕らは車や家を生産できるわけではない。
売り物がないからこそ、売り物を持ってる人たちとタッグを組んで、新しい価値を生み出すきっかけを創り出すしかないのだと思っている。
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◆最後に
最初にも書いたが、あくまで全て僕自身の見解だ。
これが正解ではない。
ちょっと自分の思いを書いてみたが、偉そうなことなんて何もできていない。
所詮一職員であるし、毎日謝ってばっかりだ。笑
腹の中は「うるせー、くそやろう」と思う毎日であるが、そんなこと言っても仕事なんて進まない。
よく「セカンドキャリア」なんてものを考えると、名刺の渡し方であったり、ビジネスメールの打ち方なんかが取り沙汰されるように思う。
僕は前からセカンドキャリアなんて誰かが作った言葉に過ぎないと言っているが、まさにビジネスが名刺の渡し方ひとつで成り立つとも全く思っていない。
もちろん、礼節を尽くすための手法として、理解しておくべき点ではある。
名刺を上手に渡せないと、うまく行く交渉事だってうまく行かない場合もある。
でも、それが全てではない。
それよりもまず、ビジネスの仕組みを理解すること。
「相互に価値を提供し合うこと」
まずこれを理解できれば、自ずとやるべきことが見えてくるはずではないだろうか。
これ以上でもこれ以下でもないと僕は思っている。
僕自身、まだまだ道半ばの人間だ。
自戒を込めて、今日は自分の思いを書いてみた。
これからもがんばって行きたいな。
ご精読、ありがとうございました。
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