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【思い出】ハロウィンの呪い

ハロウィンの波に乗りたかったけど小説のネタが思いつかなかったので、昔話でひとつ。

 4年前のハロウィンは病院で過ごした。11月1日が手術で、その前々日の10月30日から入院。
昔からハロウィンは好きだったし、ディズニーの「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」なんて毎年見ていた。
 それがその年は、4人部屋の隅でひとり寂しくハロウィンソングをイヤホンで聴いていた。今から想像しても寂しすぎる。見慣れた病院食。ご飯と味噌汁。見慣れた「0時から絶食」。お菓子?ナイナイそんなの。手術する前で、しかも動ける患者なので看護師さんが頻繁に来るわけでもない。たしかその夜は、そらるさんたちの「Mrs.パンプキンの滑稽な夢」を聞きながら寝落ちしたような気がする。まふまふさんの「メエエ」で口角上がる。でも曲が賑やかだから寂しさ倍増。ちょっとでもハロウィン気分に浸りたかったんですよ。

 そして、手術が終わり、ICUを出て、病棟に上がり個室に入った11月2日。ドレーン やら何やら管まみれで熱にうなされていた。

 その時に見た夢が完全に呪いだった。よりにもよって「ナイトメア・ビフォアクリスマス」のオープニング。そう。「This Is Hallween」だ。終わらないオープニングという悪夢。繰り返される「This is Halloween♪This is Halloween♪」。めっちゃ陽気。術後で辛いのもあってかだんだんムカついてきて「ハロウィン終わってんだよ…」という悪態が寝言になってこぼれてました。掠れた自分のその寝言で少し覚醒して、また眠りに落ちるとオープニング。まさに悪夢だった…

そんな感じでちょっと面白かった4年前のお話でした。

ハロウィンの波…ギリ乗れた…?

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