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【コンペ参加作品】ハンバーガー作ってたら、人生が変わった話(SHElikes入会奇譚)

半年前、私は、仕事に追いつめられ……、

ハンバーガーを作っていた……。

あぁ見えます見えます、画面の前で「は?」って顔をするあなたが見えます。無理もない。でも事実なので聞いてほしい。

いや、字面どおり、肉を焼いてバンズに乗せ、次々とやって来るお客さんの要望に合わせてケチャップやら玉ねぎやらレタスやらを挟んでいく。そう、ただのアプリゲームなんですけど。

2020年の年末、明らかにキャパオーバーの仕事を詰め込まれた私は、家に帰るとよくそのゲームをするようになった。お察しの通り現実逃避。家ではせめて頭空っぽにしていたい。でも、ぼんやりしていると、仕事のことを考えてしまって胸が苦しい。もう、ワラならぬ、ハンバーガーにもすがる思い。そんな思考回路だったと思う。

毎日神経をすり減らして仕事をして、家に帰ったらハンバーガー。我ながら絵に描いたような不毛。私って本当にダメ人間。

あらためて、私にとって仕事ってなんだろう。

面白くもない仕事に時間を浪費して、何も生み出すことなく過ぎていく、私の人生って、なんなんだろう――

あぁ、あの頃の自分にもし会えるなら、ハリセンでひっぱたいてパソコンの前に座らせ、SHElikesの体験レッスンのボタンを押させる。両肩掴んでユサユサ揺らして一秒でも早く入会しろって諭す。時は金なり光陰矢の如し。思い立ったら吉日ならぬ思い立ったらゲーム、みたいな、その行動パターン自体が無力感を生み出し、自分を病ませていたんだよって伝えたい。

今さら現状を変えるなんて、どうせ無理だと決めつけていた、半年前の私。

今日は、そんな私がこの春入会した、「女性のためのキャリアスクール SHElikes(シーライクス)」との馴れ初めについて、書いてみたいと思う。

仕事って苦しくて当たり前だと思ってた

「自分にぴったりの働き方をみつけたいねん」
話は少し横道にそれるが、あれは、社会に出て少し経ったころのこと。私の地元、京都の町家カフェで、学生時代の同級生がぽつりと言った。そのカフェが出すこだわりのコーヒーをかきまぜながら、彼女は、自分の感覚に合った働き方、好きな仕事を見つけたいのだと続けた。

その言葉ばかりが印象に残っていて、今となってはその呟きに対して自分がどんな返答をしたのかははっきり覚えていないけれど、たぶん「ふぅん」だとか「へぇ」だとか、サルでもできる無難な相槌を打ったのだろうなと思う。

なぜなら私は、つい最近まで、仕事とは「ただのお金を稼ぐ手段」であり、「苦しくて当然」だと思っていたから。合う仕事を見つけるんじゃない、たまたま就いた仕事にぴったりハマるように、自分の方がバッキバキに骨を折って形を変えるんだぜという、我ながら超ストイックな考えを持っていた。

なので、友人が言った言葉にも微妙な反応しか返せなかったはず。正直、当時は全然同意できなかったから。

それから約10年の時が流れて。話は冒頭に戻る。

今の仕事がどうも肌に合わなくなってきているのをじわじわと実感し、曇った瞳でハンバーガーを作る。私は、自分に合う仕事を見つけたいと言っていた彼女の言葉を、長い時を経て思い出していた。

仕事が楽しけりゃ、そりゃあオンもオフも楽に過ごせるだろう。

でも、いったいそれって、どうやって見つけるの?

もう、私も良い年だ。新しいことを学んだはいいけど、もし自分に合っていなかったら、その時はどうやって軌道修正するの??

出会いは突然に

そんなこんなで3月の半ば。年末から続く地獄のような仕事もようやく終わりが見え始め、いつもより少しだけ軽い気分で、でも相も変わらず夕食後にダラダラとハンバーガーゲームに興じていた。

私の料理……もとい指が間に合わず、肉を焦がしたばかりにお客さんが怒って帰ってしまい、ゲームオーバーとなって、次のステージが始まるまでに広告が流れ始めた。

こういう時に表示されるのは、だいたい海外の怪しいゲームか英会話アプリの宣伝……。でも、その日は違った。ピンクと深緑がふしぎに混ざり合う、なにやらオシャレな色合いの背景の動画。

そこへ知的な微笑みが印象的な、緑の瞳にボブヘアの美人なキャラクターが現れて、

「SHElikes。女性のためのキャリアスクール」

と表示された。

ほう、しーらいくす……どういうものなんだろう。ちょっと気にはなったものの、「女性専用」というところが若干引っかかった。参加者全員女性なの?「女だけの集まり」って……めんどくさそうじゃない?

これまでもたまに、仕事で女性向けの集会や勉強会に参加することがあったものの、ことごとく良い印象が無かった。だいたいオンナの集まりというものは、お局さんみたいな人が一人いて、その人と合わなければ即追放、村八分にされる。オンナどうしは競争が激しくて、ムダにいがみ合うし、グループに組み込まれるととてもめんどくさい。

どうせ、シーライクスとやらもそうなんでしょ。威張っている人とかがいて、弱肉強食で、競争が繰り広げられているんでしょ。コワイコワイ。

そう思ってその時はページを閉じ、ハンバーガー作りに戻った。

でも、そのボブヘア美人とは意外とすぐに再会してしまった。

翌朝開いたLINEの広告に、

「好きを見つけて仕事にするなら♪」

と決めポーズで現れたのだ。

なんなの。あなた、私のストーカーなの? ……でも好きを仕事にかぁ……ちょっと口コミでも見てみるか。と、ネットで検索などし始める私。

その時手帳に書いたメモから抜粋すると、SHElikesのポイントは、主に以下の4つ。

 ・webデザイン、ライターなど、いろいろなスキルが学べる
 ・入会すれば、全20コース以上が自由に受けられる
 ・講義はオンライン完結型
 ・セミナーなども充実

女の集まりうんぬんはどこへやら、調べれば調べるほど気になって、今度は私がボブヘア美人のストーカー状態になってしまった。

中でも一番衝撃を受けたのは、「気になる講座をつまみ食いして、自分の好きを見つけよう」という宣伝文句。

そうか、何か一個に絞らなくてもいいんだ?!

むしろ、入会してから探せばいいんだ?!

やってみて、合わなければ、別のものを試せばいいんだ?!

なんだか、視界がパーッと開けたような、背中を押されたような、そんな気持ちになった。そして次の瞬間には、体験レッスンのボタンをクリックしていた。

ひたすらゆる~い体験レッスン

オンラインレッスン当日の参加者は30人くらいだっただろうか……境遇は違えど、私と同じようにSHElikesのことが気になっている人がこんなにいるんだなぁとドキドキした。

しかしそんな緊張もつかの間、「こんにちは~」「質問があったら随時お知らせくださいね~」「あっ、○○さん、反応下さって嬉しいです~」と、ものすごくユル~い感じでレッスンが始まった。

オンラインって、対面よりも雰囲気が伝わりにくいというけれども、温かくてゆるやか~な空気が画面からあふれ出るようだった。なんだここは温泉か。こんなの笑顔にならざるを得ない。私が抱いていた「女の集まり=コワイ」という固定概念がガラガラと崩れ去っていった。

途中でアンケートに答える時間があり、その内容がこれまた印象的だった。どんな設問だったかはちょっとあいまいだけど、「今日はなぜ体験レッスンに参加しましたか?」というような内容だったと思う。その質問の選択肢のひとつに、こんな一文があった。

「心から熱狂できる仕事を見つけたい」

興奮して、思わずチェックボタンを5回くらい押した。(チェックがついたり消えたりした)

熱狂できる、仕事! いま、私が求めているものはこれだ……!

どんな仕事にも、苦しみはあるかもしれない。でも、心から好きな仕事の中で得る苦しみだったらどうだろう。その苦しみさえも、自分を高める要素の1つだと思えたらどうだろう。それを乗り越えた先に、想像もつかないような充実感があったとしたら、どうだろう。

こうして体験レッスン後まもなくの4月1日、私はSHElikesに入会した。いまだかつてない、ワクワクとともに。

2か月目の、決意表明

入会してすぐ、「私なんて」だとか「ムリ」だとか言うのは禁止! と教えられた。

三日坊主かつ、ネガティブ世界代表みたいなこの私でさえ、この2か月ほぼ毎日、ポジティブな気持ちで、講座を受講したりオンラインセミナーを受けたりしている。

たくさんの人に出会う中で、いつ学び始めたかという少しの差はあるけれど、みんな夢を追い求めている人間、挑戦者だということを知った。

実際、SHElikesには、少し先を行く先輩の背中を見て、「じゃあ私も」って思える、素敵な環境が整っている。そして周りを見渡せば、それぞれに頑張っている会員……シーメイトさん達がいて。

自分も、みんなも、限られた時間の中でせいいっぱい努力している。きっとそれを知っているから、SHElikesは体験レッスンの時に感じたあのまんまの、穏やかで優しい空気に包まれているんだろうなと思う。

半年前。あの頃の自分にもし会えるなら、ハリセンでひっぱたいてパソコンの前に座らせ、SHElikesの体験レッスンのボタンを押させる。両肩掴んでユサユサ揺らして一秒でも早く入会しろって諭す。

そして、ぎゅっと抱きしめて、ひとりで悩まなくてもいいんだよって伝えたい。あなたにはまだ、頑張れる方法と場所があるんだよって伝えたい。


10年前、町家で一緒にコーヒーを飲んだ友人は、その約5年後に書道の師範の資格を取り、小さいころからの夢だった書道教室を開いた。ゆくゆくは、書道一本で食べていくことが目標なんだとこの間言っていた。

私も、彼女に続きたい。輝く自分を想像して、確かな一歩を踏み出したい。

だからもう、うじうじ過去を反省し、未来を思い悩むのはやめようと思う。

笑って、明るい未来を引き寄せたいと思う。

まっすぐ前を向いて、挑戦する。そんな自分を、好きになる。

これは、私の決意表明。

未来で待ってろよ、理想の私!


〜オマケ〜
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