ゲームプログラマーってどんな仕事?【Sapporo Game Camp 2024 連動企画】
※上の写真はSapporo Game Camp 2023 ゲームジャム会場の集合写真です。今年も見学自由ですので、ぜひ見に来てくださいね!→公式サイト
Sapporo Game Camp 2024連動企画の第3弾。今回は、セガ札幌スタジオ 研究開発部プログラムセクションの曾征さんと、1年目の若手、佐佐木孝太さんのおふたりに、セガでのゲーム開発におけるプログラマー業務についてお話を聞きました。
この記事は、セガ札幌スタジオも参加している「Sapporo Game Camp」の告知も兼ねています。セガ札幌スタジオのプログラマーが登壇するセッションなどがありますので、興味を持たれた方はぜひ会場で聞いてくださいね。
なかのひと: 曾さん、佐佐木さん、今日はお時間をいただき、ありがとうございます。早速ですが、お二人は現在、セガ札幌スタジオでどのようなお仕事をされていますか?
曾: オンラインゲームの開発に携わっています。オンラインなので大きく分けてクライアントとサーバーがありますが、私はクライアント担当です。
クライアントは、グラフィックや物理、サウンドなど様々な要素をプログラミングして企画のアイディアをかたちにする仕事です。プレイヤーさんが直接触れる部分ですので、ゲーム内のさまざまな要素を綺麗に表示したり、スムーズに処理が動いたりするよう工夫しています。
佐佐木: 僕は2024年4月に新卒入社して、先日まで研修していました。研修では、C++プログラミングとサーバープログラム開発の研修、ミニゲーム制作をおこないました。現在は曾さんと同じプロジェクトに配属されて、企画内容をもとに、ゲーム内に新しい動きを実装しています。
なかのひと: 言語は何を使用されていますか?
曾: 場面で使い分けていますが、ゲーム内はC++を主に使用していて、Luaというスクリプト言語も併用しています。ゲーム本体以外でも、企画さんのためのWindows用ツールも作成していて、こちらはC#を使用しています。
なかのひと: プログラム業務をおこなっていて、楽しかったことや、やりがいに感じていることを教えてください。
曾: 作ったものがユーザーの手元に届いて遊んでもらえるのが、一番のやりがいですね。生放送とかYoutubeとかでプレイしている様子を見たり、表情を見れることは嬉しいです。
なかのひと: ゲームのプログラミングに固有の難しさとかありますか?
曾: 特にクライアントですが、リアルタイムでプレイされるものなので、負荷についての考え方は通常のプログラミングとは異なると思います。ユーザーの持っているデバイスも違うし、それぞれに最適化が必要です。
複数プラットフォーム対応の経験があるのですが、たとえば高性能なPlayStation5でスムーズに動くプログラムが、1つ前の世代のPlayStation4でプレイヤーに同じような体験を提供しようとすると裏側でいろいろがんばる必要があったりします。
佐佐木: ゲームの場合、入力デバイスの多様性もあり、キーボードやマウス、ゲームコントローラなど、いろいろなデバイスを考慮して処理を書かないといけない、というのもありますね。
なかのひと: そのほかに難しいところは何かありますか?
曾: 仕事としてプログラムを書くにあたって、2つ難しいところがあると思います。
1つ目は、プロジェクトによって言語やコーディングルールが違っていて、使い分けが必要となるところ。ゲームエンジンも色々ありますし。
なかのひと: もう1つは?
曾: チームでの開発だという点ですね。ひとりでは完結しない。チームの中で、こういう物を作る、という共通認識を持たなければいけない。ここは難しいので、作ってる途中で何回も「これでいいか」と確認する必要があります。作ってから「こうじゃない」となると、作業の手戻りが発生して効率が悪くなってしまいます。
なかのひと: 佐佐木さん、学生のうちにもっと学んでおけばよかったなー、と思うことはありますか?
佐佐木: 技術関連だと、オブジェクト指向プログラミングについての勉強をもっとしっかりやっておきたかったなと思います。
技術以外だと、学校という環境を最大限使っておけばよかったと感じています。もっと指導を受けておきたかったのは文章力。回答してもらいやすい質問の書き方とかですね。
セガ札幌スタジオは、東京のセガ本社とのコミュニケーションに文章を使うことが多いので、現状やプランの説明をもっとうまく進めたい、って感じることがよくあります。
大学時代、新型コロナウイルス対策で2年間は遠隔授業でした。質問は全部文章で、という形だったのですが、反応が遅いのがいやで、自分で解決してたんですよね。これで大学時代に質問力が磨けなかったなと。
なかのひと: あの時期は、みんな手探りのことも多かったので、いろいろな影響がありますね… では最後に、セクションマネージャーの伊藤さん、こんな人といっしょに働きたい、応募してきてくれたら嬉しい、というのはありますか?
伊藤: ありがとうございます。そうですね、プログラミングが好きで、ゲームづくりが好き、という方であれば是非応募してきていただきたいです。
学生の皆さん向けの会社説明会でもお話していますが、プログラマーとしてゲーム開発に携わるのは、新しい遊びをプログラミングによって完成させていくということなので、チャレンジングで大変なことも多いです。そういうときに突破する原動力になるのが、プログラミングとゲームづくり、それぞれに対する「好き」という思いだったりします。
札幌近隣の学生さんで、ゲーム業界に興味がある方はぜひ Sapporo Game Campの会場に来てみてください。お待ちしています。
なかのひと:ありがとうございました。
Sapporo Game Camp 2024でのプログラマー登壇セッション
プログラマー新卒エントリーはこちら
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?