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#批評
ミカサ・アッカーマンはヴェーネ・アンスバッハだったのだろうか、あるいは物語における反出生主義の位置づけについて
2021年春、10年以上続いた『進撃の巨人』の連載が完結した。去る6月9日には最終巻となる34巻が刊行されたが、最終巻を知らせる各種広告への言及が行われた他、最終巻が出たことでネタバレ解禁ムードが出ていることもあり、話題になった。
この作品はある時期を期に、大きく転換していく。個人的にそうした転換点は二つあると思っている。一つはエレンたち調査兵団の一行が「グリシャの手記」を発見し、それを読む