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8月10日の課題文(翻訳例)

先日「8月10日のスペース勉強会の課題文」として、7月10日の外交部定例記者会見の内容を提示しました。皆さん確認していただけたでしょうか。

ここの最後から2番目の質問になります。皆さんお気付きかもしれませんが、今回の問答は初回のウクライナ問題に関する問答と比べて若干長めです。なので正直「手こずった」という方もいたかもしれません。

あくまで「勉強会」ということですので、時間制限は設けずに、気楽に訳してみるといいと思います。

ではここで、私の翻訳例を提示したいと思います。


 問:報道によると、日本の原子力規制委員会は7日、福島の放射能汚染水の海洋排出施設について、東京電力に検査合格証を発給した。日本の岸田文雄首相は「今年の夏から放射能汚染水の海洋排出を始めるという計画に変化はない」と表明した。これより前に、日本のメディアは日本政府が8月に海洋排出を始める可能性はかなり高いとの情報を流している。中国側はこれについてどうコメントするか。

 答:中国側は既に何回も強く指摘しているのだが、日本側は日本の海洋排出プランの正当性、浄化装置の信頼性、モニタリングプランの完全性などの面に対する国際社会の懸念を解決しておらず、海洋排出計画の安全性については幅広く疑義を持たれている。国際原子力機関(IAEA)の総合評価報告には、制約や偏りが存在しており、国際社会のこれらの懸念が解決されておらず、日本側は(これを)海洋排出の「通行証」にすることはできない。グロッシ事務局長も、IAEAは日本側の海洋排出の決定にお墨付きを与えることはしないと何回も表明している。
 今のところ、全世界は皆、福島の放射能汚染水が海洋環境、食品の安全、人類の健康に及ぼす潜在的な影響に注目している。日本政府は放射能汚染水というやっかい物をいつ放りだそうかということだけに関心を持ち、日本の放射能汚染水の海洋排出に対処するために他国がどれだけの努力を払い、どれだけのリソースを投入し、どのようなリスクを負う必要があるかということについては少しも気にしていない。
 日本側が国内外の強い反対を顧みず、放射能汚染水の海洋排出を強行することは自分勝手、無責任であり、人心も得られない。中国側は日本側に対し、海洋排出計画を直ちにやめ、責任ある形で放射能汚染水を処理するよう再度促す。


この訳に対する私の説明は今晩(10日夜)スペース内で行いたいと思っております。よろしくお願いします。



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