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筋肉道〜②考え方 of 筋肥大〜

私、筋トレしたらすぐに筋肉がつきやすいの〜。
筋トレしてもあんなゴリゴリマッチョにはなりたくない。

アホか。

筋肉がつきやすい、ゴリゴリマッチョになりたくないと言っている者は、きっと筋肉レベルがゼロ又はそれに限りなく近いのだろう。

例えば、0が1に増える場合と、100が101に増えた場合とでは、同じ増加量でも与える影響力は、1/1と1/100ほどの違いがあるかのように。

こんな言葉がある。

筋肉は1日にして成らず。

では、本題。

遺伝子レベルでは、そもそも筋肉をつけないようにセッティングされているというのは①で紹介したとおりである。(詳しくは、筋肉道〜①筋トレは究極の知的行為〜をご覧いただきたい。)

では、我々ボディービルダーはどのようにして筋肉量を増加させているのか。また、最も効率的な筋肥大(筋肉量増加)トレーニングの真髄をお教えしよう。

結論

脳に「このままではダメだ!!環境に適用するために筋肉量を増やして筋力を上げなければ生きていけない!!」と強烈に思わせ、錯覚させるだけの疑似環境を作り出すこと。

説明

遺伝子レベルでは、日常生活に不必要な筋肉はつけないように、とセッティングされていることは既に述べた。

ではこれを逆手に取ってやればいい。

つまり、日常生活を送っていく上で筋肉をつけなければこの環境を生き抜けないと脳を騙せるだけの疑似環境を作ってやれば身体は筋肉をつけようと作用するのである。

脳を騙すなんてできるのか?なんて思ってる人は多いだろう。

しかし、考えてみてほしい。

梅干しを想像しただけで勝手に唾液が出ていないだろうか?
騙し絵だと分かっていても騙されてないだろうか?

このように脳は案外簡単に騙されるのである。

こと筋トレにおいても同じことである。

日常生活を送っていく上で筋肉をつけなければこの環境を生き抜けないと思わせることも簡単なのである。

みなさんの筋トレは、上記疑似環境を作り出せているか?

ただのストレッチや日常生活上の動作になってないないか?

いま一度、自分に問うていただきたい。

では、どのようなトレーニングをすれば上記疑似環境を作り出すことができるのか。

これも簡単な話である。圧倒的に重た過ぎるものを扱えばよい。

想像してほしい。

全身をフルに活躍させるが、100kgのダンベルを1回持ち上げることができる人と、1kgのダンベルを100回持ち上げることができる人では、どちらが全体的に筋肉が大きいか(=筋肥大しているか)。

おそらく前者であろう。

つまり、軽いものを何回上げていても、これを達成するための筋肉がつくだけで、100kgのダンベルを扱う筋肉はつかない。他方、100kgのダンベルを扱うことを達成できる筋肉がついた場合、おそらく1kgのダンベルはブンブン扱えるだろう。

最初は100kgダンベルが扱えなくても日を改めるごとに扱えるようになる。これが、脳を騙して筋肉をつけるという思考だ。

人類含め生物は、環境に適用するために進化することで生き抜いてきた。

100kgのダンベルを扱えないと死んでしまうと脳を騙すことができれば、身体は適用し、進化し、筋肉はつくのである。

では、現実的にどのようなトレーニングをすればよいのか、これについては次号で紹介する。

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