1ヶ月で就活を終えて感じていること
ようやく、脱ニートの兆しが見えてきた。
重い腰を上げ、ハローワークへと向かったのは2月初旬のこと。
希望職種は前職と同様、プログラマーなどのIT関係。
田舎だから求人数も少ないだろうと思ったが、少なくともどこにしようかと悩める程度には数があった。
その中で応募することを選んだのが、今回就職が決まった会社と、もう一社。どちらもそれぞれに良い会社だと思う。
一社は家からの距離が近く、通勤がしやすい。もう一社は少し遠いし道も狭いけれど、やりたいことにより近いことができそう。
この就活の最大の関門は、私がある条件、というかお願いを提示していることだった。
それは、病気からの社会復帰のため、週3日程度の勤務からスタートしたいという希望だ。フルタイムの求人なのに図太いが過ぎる。今回面接を受けた会社はどちらも、それを受け入れてくれた懐の深い会社だ。
2社に見学に行って、面談をして、正直に自分の内情を打ち明けて、さらには2つの会社で悩んでいると話した。それでも、前例がないにもかかわらず待遇を考えて提示してくださったり、悩む時間を与えてくださったりした。誠実な方たちだった。
本当に悩んだ。
やりたいプログラミング言語とは少しずれるけれど、意欲が高く勉強になりそうな仕事。
やりたいことと得意なことがどんぴしゃな仕事。
通勤の楽さ、就業時間、一緒に働く人たち、いろんな面で悩んだ。
待遇は正直、二の次三の次だった。正社員でも契約社員でもアルバイトでも、働けるのであれば何でもよかった。
それでも、2社が提示してくれた雇用条件には、ああ私のことをこういう風に求めてくれるのだなと、嬉しくもなったし、面白くもあった。自分の価値を客観的に知ることができたのは、良い経験になった。
京都で苦しみ、もがいた2年間は決して無駄じゃなかった。なんだかんだ仕事は楽しかったし。こうしてまたプログラミングの道を進もうとしているのが良い証拠だ。
それでも結局、私は待遇を選んだ。時給がもう一社の1.5倍。正社員になると、月5万円違ってくる。自分の浅ましさにちょっぴり嫌気がさしたけれど、それだけ期待してくださっているのだと解釈した。
使用するプログラミング言語に関しては、プロジェクトでよく使用していたし、好きな言語でもある。
決め手となったことももちろんある。それは、社長が100名を超える社員の顔と名前を覚えているのだろうと感じたこと。
それから、面談の際、実際に一緒に働く人たちが来てくれたり、ソースコードを見せてくださったりと、きめ細やかな気遣いをしてくださったこと。
勤務時間も、体調を見つつ増やしていけばいいと言ってくださった。この会社でなら無理なく働けそう。
それが、私がこの会社に決めた理由。
ハローワークに職業相談に行った当日に就職面接会があって、そこで出会った会社。
ご縁とタイミングは大事だなと、つくづく思う。
3月下旬から、私は週3勤務のアルバイトとしての社会復帰を果たす。
待ち受けているのは、勉強の日々だろう。身体的にも精神的にもしんどいことがあると思う。通勤だって慣れない車で片道40分かかる。
それでも、今こころが浮き足立っているのは、この就職活動が成功したことの証ではないだろうか。
まだスタートすらしていないけれど、正社員を目指して頑張ろうと思う。
込めてくださった期待に応えられるように。
ここから、再スタート。
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