新型コロナとネコとイヌ

新型コロナに関しては、早くからイヌの報道がありました。

皆さんがご存知の様に、陽性の飼い主さんが飼っていた香港の症例です。

陽性の報告でしたが、症状のない不顕性感染でした。高齢(17歳)のイヌで心不全を持っていたそうです。

イヌは7歳を越えると心不全のリスクが高まりますから、不思議はありません。

その後PCRで陰性に転じたとのことですが亡くなった様です。飼い主さんが解剖による原因調査を望まれなかったので、詳細は分かりません。

他に、僕が知っている限りは香港他1例、アメリカ1例の計3例です。
いずれも、不顕性感染で飼い主からの感染が疑われています。

猫では、ベルギーの1例とアメリカの2例です。
こちらは、いずれも一過性の呼吸器症状が報告されています。

ただ、呼吸器症状を示す病気は沢山あります。
人の症状から推測して、新型コロナの影響の可能性は否定できませんが、まだ症例数が少なすぎます。
今後の情報を期待しています。

現在のところ、イヌとネコからヒトへの感染の確率は低く、ヒトからイヌやネコの感染は疑われています。

我々がペットのためにできることは、

▶自分たちか感染しない様に努める
手洗い、うがい、できれば消毒をする
▶ペットの基礎疾患
心不全 腎不全 糖尿病などを適切に管理し、免疫を落とさない
▶栄養の良い食事をとる
基礎的な免疫を落とさない
▶混合感染を防ぐ
ワクチンや駆虫薬を使って、他の感染症で弱ったところに新型コロナに感染しない

と、いったところでしょうか?
言うまでもなく、ペットも「stay home」ですね。

ただし、ストレスを溜めない様に、イヌはお散歩に行って手足を拭いてあげましょう。
飼い主さんは、手洗いとうがい。(しつこい 笑)

因みに、現在、ペットの新型コロナ検査は日本では行われていません。
動物病院にお願いしても無理です。

さらに余談ですが、イヌのワクチンのコロナやネコの常在ウイルスのコロナは関係ありません。

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