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約束されたメェ作『Goat Simulator 3』の発売が素直に喜べない

2022年6月10日、Summer Game Fest 2022にて全人類待望のとある超ビッグタイトルが発表されました。

Goat Simulator 3

前作『Goat Simulator』については説明するまでもないでしょう。ヤギゲーの金字塔にしてバカシムブームの火付けヤギ、そして「ヤギになって草食べてBAABAA鳴いてマイケルベイしたい」という全人類の潜在ニーズに訴えかけた歴史的メェ作シミュレーションです。

あの伝説誕生から8年の歳月が流れた今日、ついにヤギが帰ってきました。イベント内で次々と発表される新作ゲーム情報をぼんやりと追っていた全世界のゲーマーの前に姿を現し、ただ一言「BAAA」と鳴いたのです。
おそらく多くのゲーマーは予期せぬヤギの登場に驚愕し、興奮し、感動し、気絶ヤギのようにブッ倒れ、ヤギの鳴き声にも似た歓喜の声を上げてヤギを讃えたことでしょう。少なくとも私はそうした。

このツイートが目に飛び込んできた瞬間、寝ぼけた頭が一気に覚醒してヤギの鳴き声にも似た奇声を上げたことを覚えてる。朝の6時前のことだった。

Goat Simulator 3
そう――"この時"が、再びやってきたのです。ヤギは来たれり。そして彼らは、続々とピルゴールの元に集結しています。ローカル・オンラインを問わず、最大3人のフレンドを招待しての協力プレイが可能です。結託して大虐殺を繰り広げてもいいし、ミニゲームで競争するも良し。用が済んだらポイも、大いにアリです。
至高の大混乱に、再び身を投じようではありませんか。舐めまわして、頭突きして、破壊の限りを尽くしながら、この新たなオープンワールドを縦横無尽に駆け回りましょう!『Goat Simulator』以来、最高に無駄な時間をお楽しみあれ!どうプレイするかは、完全にプレイヤーしだいです(チュートリアルはあります)。我々はあくまで、夢のヤギ生活に浸れる場を提供するのみ。

主な特長:
ヤギになれます。
3人のフレンドに、ヤギになってもらうこともできます。ローカルあるいは、オンライン協力プレイをお楽しみください。
冗談抜きで、どこもかしこもヤギだらけです。オシャレにキメたい人用に体高のあるヤギや、シマシマのヤギなどなど、いろいろなスキンを用意しております。プレイヤーの数だけ、ヤギがいる!
おバカなドレスアップで、あなただけのヤギをプロデュースしましょう。トイレットペーパーや茶盆だって、立派な装飾品ですよ。ジェットパックを取りつけたって、誰も文句言いません。
今回は贅沢にもゲームデザイナーを雇い、それなりの中身があるゲームを作ってもらいました。そこそこイベントが発生し、絡めるNPCもそれなりにいて、物理演算も悪くなく、ステータス変化やアイテム収集要素があり、イースターエッグ・嘘・裏切り・悲劇と盛りだくさん。
そしてなんと、ミニゲームもたくさん追加してくれました(7個って"たくさん"ですよね?)
これって、実質ミュージカルでは?
し・か・も、あのキアヌ・リーヴs…(ウッソ~、まだ読んでくれてるか確認しただけでーす)
キアヌにはなれませんが、金魚にはなれます(これは本当です)

免責:
『Goat Simulator 3』も例に漏れず、ものすごく下らないゲームです。覚悟してください。このゲームをプレイすることで、地元のヤギの群れに仲間入りできるかって?たぶん無理でしょうね。実際のヤギの生態について、デイビッド・アッテンボローあたりに話を聞いたほうが、よっぽど有意義だと思います。
Goat Simulator 3は近日登場 - Epic Games Store

広大なマップ・豊富なカスタマイズアイテム・マルチプレイ・ミニゲーム・イースターエッグ・エンディング・嘘と裏切り・残念なヒロインとのロマンス・ねばねばの液体キャンディー・金魚……少し情報を集めただけでも、続編に必要な何もかもが揃っていることがよくわかります。

最高だ。最高すぎる。ヤギになれるだけでも最高なのにさらにボリュームアップして最の高の高。少なくともレンガやフラフープや動物学者の話よりもずっと価値がある。2をすっ飛ばして3なんて事実、まったく気にならない。発売されていないうちから誰かがヤギをジョニー・シルヴァーハンドに置き換えるMODを作らないかとすら期待してしまう。

これぞまさに、約束されたメェ作……!!!

おお、ヤギよ!!!! 救世主ピルゴールよ!!!!

気になる発売時期は今秋。対応プラットフォームはPlayStationとXboxとEpic……Games……Sto……re……?

Steam……は、無いの??????????????

独占販売……ってコト!?!?!?!?!!?!?!?

ヤダーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!

イヤ!! イヤッヤダーーー!! ワァーーーン!!!

……わかってますよ。EGS独占にここまで抵抗を示すのは、普段からよく使うプラットフォームで遊びたいと思っているいちゲーマーのワガママにすぎないってことぐらい。
PCゲームプラットフォームはSteam以外にも選択肢はあるんだから、EGSのアカウントを作ってランチャーを使い分ければいいだけの話だって。

ただ……そのためだけにアカウントを作るのはなんだかなぁというか、動画にしても電子書籍にしてもなるべくひとつのサービスに集約化しておきたいというか、今買っても腰を据えて遊ぶ時間が取れるか疑問だし、そもそも「力こそパワー」言わんばかりに金の力ですべてを支配しようとするEGSの姿勢が気に入らないというか、今ですらSteamで無料配布ゲーム受け取ってもインストールすらせずに終わってるからそれ目当てにアカウントを作る理由が無いっていうか……要するにめんどくさいだけなんです。
めんどくさいからこそ、今回Steam版の発売がないこと残念に思い、PC版のEGS独占販売を妬み、それなら『Maneater』のときと同じように契約期間が切れるまで待とうと思っただけのことです。

そんなこんなで約束されたメェ作が発表されたにも関わらずいろいろ考えてしまい、素直に喜べなかった金曜日でした。

こんな記事に投げ銭するぐらいならレンガかフラフープを買った方が有意義だぞ。