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みんなで農家を雇う、オランダ型CSA ~オランダ振り返り投稿5~

★オランダの旅2023クラファン、限定先行販売を明日19時に開始します。詳細はこの投稿の末尾に★

𝗛𝗲𝗿𝗲𝗻𝗯𝗼𝗲𝗿𝗲𝗻:農業革命後の19世紀に出てきた農家の在り方。農地は持っているが自分では耕さず、代わりに人を雇って耕してもらう農家を指した。

そして21世紀。2015年にBoxtelという町で新たに始まった𝗛𝗲𝗿𝗲𝗻𝗯𝗼𝗲𝗿𝗲𝗻の動きは、これとは似て非なるもの。逆に人々が土地を持っている農家を雇い、自分たちも手伝いながら作物を作ってもらうというムーブメントだ。今では全国に約20の支部があり、かつ30くらい(?)の支部が立ち上げ準備中だという。

Herenboerenのウェブサイト:herenboeren.nl

仕組みとしては、200世帯(約500人)が1人の農家を雇い、20 haの土地を耕してもらう。彼らの毎日の食事の大体6割をHerenboerenで賄えるようにということらしい。

メンバーになるときの一回限りの投資として一世帯2000ユーロを支払い、そして毎週少額の運営費を持ち合う。メンバーたちは能力や時間に応じて農作業を手伝い、毎週収穫物を取りに行く🍎🥕🧄🌶

どの作物をどのくらい育てるか、鶏や牛🐔🐮などの家畜は欲しいかなどを一年の始まりにみんなで話し合う。ただ単に、農家に作ってもらい、「均等に」分配するわけではない。例えば肉が欲しい家庭もあれば、肉は食べないという家庭もある。前回の振り返り投稿でも紹介した「ポルダー・モデル」のように、メンバーが対等な関係で、もちろん農家にとって何が可能なのかも考慮しながら、決めていく。

Herenboerenの掲げる目標、それは2060年までに70万ha(国土の約17%)を彼ら仕組みで耕し、オランダの人口1700万人を養うというものだ。そうすれば、同時に70万haの土地で土壌改良、景色の再生、集まれる場所・一緒に働ける場所、教育・研究の機会、つながりを取り戻した経済...が生まれることになる。


今まで色々な意味で分断されてきた社会で、Herenboerenのような取り組みを行うのは簡単ではない。

・農業政策と自然保護政策の分断・乖離 → 両方を組み合わせた活動が困難
・豚は屋内で飼う家畜という前提がある🐷外で飼うには規制などある?
・贈与と借金の組み合わせで資金調達するには?
・個人と組織の入り混じった組合とは?

この辺の課題はどれだけ解決されたのか?行政側はどのくらい理解を示しているのか?実際にHerenboerenのメンバーになった方々や農家の方々は、何に惹かれ、そして何に課題を感じているのか?実際に話を聴いてきたい。


★さすらいの百姓、今年夏に再びオランダに行きます!★

4年間のオランダ留学を終えて早半年。もっと知りたい!が溜まってきました。なので夏に再びオランダへ3週間ほど行きます。今回はみなさんの素朴な疑問や知的好奇心をリュックに詰めて。題して、「サキと行く!あなたの目線と共に。オランダの旅 𝟮𝟬𝟮𝟯(仮)」

誰でもいいから応援してもらいたい訳ではなく、やっぱり私が応援・信頼している方々にまずは届けたいので、明日19時にFacebookで限定公開します。一週間後に一般販売を始める予定です。

クラファンを通して「旅する」方法は2種類。以下、概要。詳細はまた明日。

① バーチャルツアー+冊子で応援:旅の前、そして現地から、Zoomでお繋ぎして疑問を伺い、お答えいたします。20名様限定・売り切れ次第終了。
② 冊子で応援:旅の報告をまとめた冊子を通常販売より早くお届けいたします。

みなさんと旅できるのを心待ちにしています!もし質問等あれば、コメントでも個別メッセージでもいいので遠慮なく連絡してください(^^)

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