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「古紙から花へ」第2回 企業とのコラボで商品化も実現

企業から紙ゴミを提供していただき、それを国産のシードペーパー「花咲く和紙」としてアップサイクルするプロジェクト「古紙から花へ」。さまざまな企業に賛同いただき、このプロジェクトを実施しています。なかでも、国内シェアトップの封筒メーカー「IMURA」とは、2022年、コラボでステーショナリーを商品化しました。

封筒メーカーだけに、封筒をつくる際に一定量の紙の切れ端が継続的に出ます。その封筒に使われているクラフト紙を100パーセント使用しているので、「花咲く和紙クラフト」と名付けました。


花咲く和紙にはヴィオラをモチーフにしたイラスト

半晒しの封筒をアップサイクルしているので、ナチュラル感もひと際

古紙から花へのプロジェクトで使用している封筒は、数あるIMURAの商品のなかでも、いわゆる茶封筒を使っています。少し茶色がかった封筒を想像していただければいいと思います。紙をつくる際、素材を白くするために漂白剤を使いますが、その漂白剤にどのくらい晒しているで、半晒し、晒しと呼び方が変わるなど色合いにも違いがあるのですが、花咲く和紙をつくる際は半晒しの茶封筒を使います。
そして最終的に、花咲く和紙として一枚一枚手漉きで和紙をつくる際、ヴィオラのタネを漉きこんでいるので、表面には一筆書きのようなヴィオラのイラストを施しました。

「花咲く和紙クラフト」にはポストカードや一筆箋、ポチ袋などのステーショナリーをつくっています。飽きのこないナチュラルで和テイストの紙が印象的です。オンラインストアでも販売しているので、ぜひご覧ください。


古紙からシードペーパーへリサイクル

さてリサイクルに流れですが、古紙はいったん長野の安曇野工場に集まり、福祉作業所に通う障がい者が手で破ったり、シュレッダーにかけて細かくしています。それは彼らの精神を落ち着かせる作業であり、同時に仕事として役立っています。このことは福祉作業所と協働することで改めて気づかされたことのひとつです。

そのあとは紙漉き工場に持ちこまれ、漂白せず、そのまま再生パルプに。「花咲く和紙」はすべて手漉きなので、山梨の和紙の里にある和紙工房をはじめ、相模原の福祉作業所で一枚一枚丁寧につくられています。福祉作業所との協働は以前のnoteに書いているので、読んでいただけると幸いです。


山梨の和紙の里にある工房「山十製紙」

ちなみに、古紙3キログラムは、おおよそ2000枚の名刺やショップカードになります。

中京テレビ「ピカピカ旅」の番組ノベルティに


花咲く和紙クラフトで作成した番組のコースター型ノベルティ

またほかの花咲く和紙と同じように、オリジナルのタグやショップカード、ノベルティなども作れます。薄茶色のナチュラルな色合いなので、自然派・オーガニック系のブランドやイベントにぴったりです。

まずはこちら。中京テレビで毎週月曜11:18からオンエアされている「ピカピカ旅~タヌヒレの海岸ごみ拾い」で、花咲く和紙クラフトのノベルティが採用されました。この番組はタイトル通り、田村アナウンサーと比連崎(ひれざき)気象予報士がゴミ拾いの旅に出て、三重県、愛知県の海岸制覇を目指すというもの。

花咲く和紙を使用したノベルティは番組ロゴとQRコードなどが活版印刷で入ったコースター。番組で協力してくれた店や人に配られるというものです。現在、中京テレビは会社全体でSDGsに配慮した活動を進めており、そんなテーマとの花咲く和紙はぴったりです。


パンフレットに添付する、連絡先のカードを花咲く和紙で

冠婚葬祭関連の企業「メモリード」様のパンフレットに添付

冠婚葬祭関連の企業「メモリード」の葬祭案内のパンフレットに、ご担当者様の名刺と共に添付するカードに、花咲く和紙クラフトが採用され、現在郵便局などで配布されています。最初は花咲く和紙のさくらを使用し、続いて、花咲く和紙・クラフトで作成していただきました。

前回の”花咲く和紙さくら”では発芽から開花の様子までインスタグラムで投稿して下さっており、今回の花咲く和紙・クラフトも今後の展開が楽しみです。

詳しいご説明はぜひホームページよりお問い合わせください。
https://seedpaper.jp

花咲く和紙「古紙から花へ」プロジェクトについて
https://seedpaper.jp/hanasaku-washi/



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