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二人のターボエンジンと仕える事

このnoteは、思いつくままTwitterに呟いた事をまとめただけのものです。脱字だけ修正したけどあとはそのまま(見出しもつけた) 。その日の想いがダイレクトに文章になってて勢いがあるのでは、と素人ながらに思ったからですが、その考え方からして素人ですみません。ただ、これから何かを始めようとする方に、最初はそんなもんやんなと少しでも共感してもらえたら、そして少しでも励ましになればと思って、ここに残しておこうと思います。

ブランドになる

前と後で大きく変わったことは、アトリエが出来て縫製さんが外注だけじゃなくスタッフになった事と、
ミオがseed one styleに入った事。

この二つがめちゃ大きかったです。大げさですが自転車が車に変わった感じ、それもターボ付きで。
最初はそんなに変わると思ってなかったんですよ。

最初はせっかくアトリエ出来たしと、友人達と製作を始めたんですが、百貨店のバイヤーさんに見つけて貰って出店する事になって、急激に成長しなきゃならなくなった。その時に今まで外注として縫ってくれてた職人さんに常駐スタッフになってアトリエで縫ってと頼み込んだんです。

売り上げがあるのか、そこからお給料を払っていけるのか、先が分からない状況だったけど、私が他でバイトしてでも彼女に内側に入って貰おうと思いました。seed one styleに必要なのは縫製のプロだと思って。これは戦略というのでは全然なくて、直感とか肌感みたいなものでした。

なので、後から彼女に聞くとうちに入るのはめちゃくちゃ迷ったそうです。それまでうちの外注縫製しながら、色んなパートをしてたんですよね。紳士服店のお直し部とか手芸屋さんとか。でも元々は大きな企業のサンプル室にいた方なので、何でも縫える技術を持ってる。うちが生かせる所なのか先が読めない

安心材料もないのに、よく入ってくださったなぁと後から思います。(外注縫製は4-5年してくれてた) なぜ迷ったのか本人に聞くと、自分が期待に応える仕事が出来るか不安だったと言われてました。

誰にも先は見えてない

んですよね。
ミオもseed one styleをやっていくか、すごく迷って。これは私も迷いました。
それこそこの子の給料分まで稼げるのかって事もあるし、大学や専門学校行かなくていいのかとか、そんな事やって駄目だったらその時就職出来るのか?とか。
心配するとキリがない。
でも、とにかくやってみようって

やってみなきゃ分からないですもんね。その時に娘に話したことを私がずっと握っています。「大丈夫、誰かにとって必要な事をやっていれば仕事がなくなる事はないから」仕える事と書く、役に立つことしようと。
本人は忘れてるだろうけど、言ったほうが覚えてる笑。

で、そこからミオがseed one styleで何をしていくか、を模索し続けるわけです。最初はリクエスト貰ってTシャツに絵を描くことからでした。
これは催事ではとても需要がありましたし、最初がこの仕事だったことはとても良かったと思います。色んな人がいて、その需要は様々で、それに応えていこうと

毎回真剣に取り組む

ということは、それまで自分の好きな絵を描いてた世界とは全く違うことなので。
仕事で絵を描くということの、精神的な心構えを学んだのではないかなと思います。学校の代わりに現場で学んだことの一つ。とても大事なこと。

そのあと、イラレやフォトショを使い出しポスターとかDMも作り、テキスタイルプリントのデータまで作るようになりました。直接工場さんにメールで聞いたりして。ミオの成長はダイレクトにseed one styleの成長になりました。想像もしてなかった未来は模索した先にありましたね。

今は忙しすぎて、リクエストで手描きなんて事が出来なくなっていますが、この布に直接描くということも、色々画材を試して何度も描いて会得したものなので、アイテムも絵柄も限定になりますが、新作として出して行きたいなと思います。

まだまだ学ばなきゃいけない

ことは多いし、知らないことも分かってないこともある。振り返ってみると恥ずかしく思うことも多い。けどいつも誰かが期待しててくれました。待ってて下さいました。ありがとうと言ってくれました。それが嬉しくて、もっともっとと貪欲になれました。お金は続けていくための資源であって目的でも目標でもない。お金で測られることもあるし、自分で測ってしまうこともあるけど、一時の稼ぎより続けていくことが価値だと思っています。続けていけばもっと手を繋げる。新しい出逢いを繋いでいくほど未来は大きく広がる気がする。

うん。
10年目のある日の朝に思ったことでした

(写真は新作の手描き入りシルクワンピース)

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