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不登校体験記3

こんばんは。

Prism校長のきよこです。

不登校児のお姉さんのCさん。

今回は、兄弟が不登校になり、兄弟として体験したことを話してくれる人に出会いました。弟の不登校を経験し、姉として感じたことを話してくださいました。

子どもの不登校は、家族全体に影響が出ます。兄弟の立場からのお話は、新しい視点をくださいました。

【不登校期間】

中学時代に1年ほど

<弟さんの不登校の経緯をわかる範囲で教えてください>

地元の中学校は公立でしたが、進学校的な中学校でした。弟は、勉強が苦手で、クラスに合わないようでした。それでも、弟は頑張って耐えていたようでした。

あるとき、弟が自傷行為をして、弟が精神的にしんどい状態だとわかりました。そのことをキッカケに、1年ほど学校に行けていませんでした。

<弟さんは、家ではどんな様子でしたか?>

睡眠が乱れたり、食事が乱れたり、昼夜逆転気味になったこともあったが、母親の管理のもとに少しずつ改善していきました。家で、ゲームをしたり、タブレットをしたりしていましたが、引きこもりになるとか、そういうのはなかったです。

<家族関係はどうでしたか?>

家族関係は特に悪くはならなかったです。両親も、学校に行け!と強くいうこともなかったし、強く乱れることはありませんでした。

弟と同じ中学校に通っていたので、母親に学校の様子などは聞かれましたが、弟のことを相談されることはありませんでした。親が泣いたりしていたことはありました。親は、弟の不登校に関して、私に話すことはありませんでした、そういう意味では、疎外感を感じていました。

<弟さんが不登校の時、Cさんはどのように過ごしましたか?どんな気持ちでしたか?>

普段通りに過ごしていましたが、学校の楽しい話などはできませんでした。演劇部に入って、部活一筋で頑張りました。親に、構って欲しい、舞台を見にきて欲しいという気持ちは強かったと思います。当時は、弟の不登校に関しての話し合いなどに入れて欲しいと思っていましたが、今となってはよかったのかなと思います。私は、友達に打ち明けられる人がいたので、家以外のことに打ち込んで発散していました。

<当時、不登校の弟さんにどんな感情を持っていましたか?>

弟に対して、怒りなどはなく、心配が強かったです。私自身も小学校の時にいじめられましたが、休みたくない!と思っていました。義務感が強かったように思います。感情を爆発させた弟はすごいと思いました。

<弟の不登校を経験してみえた将来の夢>

今、大学の教育学部に入学し、勉強中です。はじめは、小学校の先生になりたかったが、今はフリースクールを立ち上げたいと思っています。不登校は、当事者に意識がいきがちですが、親や兄弟にももっと支援ができたらいいなと思います。

特に、不登校児の兄弟は色々不安を感じながらも、表現できない立場であることが多いと思います。ですが、後回しにされがちなので、兄弟も発散できる場所が作れたらいいなと思っています。


ご協力いただきありがとうございました。

不登校は当事者だけでなく、周りの家族への影響も大きいと思います。Cさんのように、ご自身の体験をもとに、より良い未来を思い描き、実現に向けて努力されている姿を見ると、とても嬉しくなります。

不登校は、一見お互いにしんどいものではありますが、当事者も、その家族も課題に向き合うことで、より良い人生を歩む道しるべになっているのではないかと感じます。

Cさん、応援しています!ご協力いただきありがとうございました!

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