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トライブ紹介 ママ起業家【1/2】


私たちSEEDERは今後増えていくであろう考え方や行動を示している先進的な消費者グループ=「トライブ」を独自のリサーチによって発見、定義し、調査した結果をレポートにまとめています。トライブレポートの詳細については、まずはこちらの記事をどうぞ!
トライブ・リサーチから得られた知見を通じて、推進される企業のイノベーション活動を「トライブ・ドリブン・イノベーション」または「トライブ・マーケティング」と総称し、コンサルティング、支援を行っています。
今回はママ起業家をご紹介します。

1. ママ起業家の増加とその背景

社会における女性の活用が国家的な目標となっている昨今、出産後に職場復帰するか、または退職しアルバイトやパート業務などを選択する女性が増えています。しかし、近年では専業主婦以外の社会への関わり方を模索する手段のひとつとして「ママ起業家」の数が増加しています。ママ起業家とは、母親になってから新たに事業を起こし、起業家となった女性を指します。
特徴的なのはその事業内容で、出産や育児の経験を活かした母親や子供向けのサービス、母親業に関する教育やコンサルティングなどが多く見られます。子どもを持つ女性にとって、ママ業と仕事の両立は永遠の課題ですが、起業することで生活時間の自由度を高め、社会進出と家事の両立を図ることができるという考え方が広がっています。SEEDERが定義するママ起業家も、これに基づいています。
彼女たちの考えや、支援の枠組みが広がれば、同様の選択をする女性がさらに増えるのではないかという問題意識のもと、ママ起業家に着目してリサーチが行われました。

2. ママ起業は「子育てと社会進出を両立する手段」

最近ではフリーランスの在宅ワーカーとして働くママたちも増えていますが、それよりさらに自由で力を発揮したいと考える女性たちが自ら会社を設立し、ママ起業家として活躍しています。 イギリス、カナダ、オーストラリアなど、海外でも同様の動きが見られ、「マムプレナー」という言葉が一般化しています。
トライブとしてのママ起業家の定義は、農林水産省経営局女性・就農課の『わが農村における女性起業の概要』(2003)に基づいており、
1:女性が主たる経営を担っている
2:女性の収入につながる経済活動である
という点が重要視されています。さらに、経営に関する内容や規模については、
1:ママによる
2:家庭内でのママ業務と両立できる規模
とされています。
ママ起業の市場は、女性雇用促進や経済活性化の可能性があることが、さまざまな調査からも明らかです。


例えば、女性起業家の家族構成について、小学生以下の子供がいる割合が23%、中学生から大学院生までの子どもがいる割合が22%というデータがあります。このデータは2013年のものですが、2018年現在ではさらに増加していると考えられます。 また、女性起業家の約半数がキャリアの中断を経験しており、起業が「子育てと社会進出を両立する手段」として捉えられていることがわかります。

次回はママ起業家の3.ママ起業家のセグメントと事例、4. ママ起業家の類型と支援の方向性についてご紹介します!お楽しみに!
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