最果て
君とやっと辿り着いた
この最果ての地
出逢った都会で
数々の想い出を作り
ふたりで旅に出たんだよね
吹き付ける風を受け
荒野を渡り
夜行列車を乗り継ぎ
ひとの優しさを知って
追われるように出た街を思い出す
雨空の下
ずぶ濡れで抱き合い
熱い抱擁を交わし
互いの愛を確認する
そんな僕達の未来は
どこにあるのか
答えを求めて
ここまで来た
静かに凪ぐ海を眺め
言葉もない僕達
冷たい海風が
君の髪を靡かせ
僕は君に
幸せだよ、と告げた
はにかんで下を向いた君
もう少し
海を見ていようか
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