見出し画像

海外オンライン大学院に約1年通ってみて

以前の投稿で少し言及したとおり、昨年からイギリスのオンライン大学(文系)に約1年通っている。今回は、これまでの所感を備忘録もかねて書いてみたい。

1. アカデミックライティングは要自習

オンライン大学院では授業はリーディングとレポートの執筆が主たる活動になる。リーディングは気合か翻訳ツールを使いつつ読み進めるしかないが、問題はレポートの執筆。大学がWriting Centerのサポートや執筆要領などを用意しているものの、体系だった指導はない。

英文アカデミックライティングは通常慣れ親しんだ文章の書き方と構成が異なることから(トピックセンテンス、パラグラフライティング等)、その点を押さえないとレポートが高評価にならない。難しい・・・!参考になりそうなウェブサイトを見るか、本を読むかが必要。また、毎週課題としてトップジャーナルに掲載されている論文を読むので、その際にその論文がどういう構成や語彙で書かれているのか観察し、自身のライティングにも少しずつ取り入れるようにしている。


2. やる気のある人とない人の差が激しい

厳密にはやる気がないわけでなく、仕事が忙しいだけかもしれないが、毎週の課題にしっかり取り組む人とそうでない人の差がすこぶる激しい。毎週の課題は何本か指定された論文を読んで、教員からの問いに自分なりに回答するというもの。週末や平日の夜に少しずつでも進めれば決して無理な量ではないと思うが、この課題に取り組まない人も多い。多くのオンライン大学院を経験している人が言っているとおり、オンライン大学院は「自分を律することができるかどうか」が肝という言葉にすっかり納得してしまった。

私は毎週の課題や期末レポートを基本的に自分の仕事内容にできるだけ引き付けて書くようにして、モチベーションを保っている。また、色々な方のブログを見るとDistinctionで修了されている方もいらっしゃるので、勝手に対抗意識を燃やし(笑)、なるべく好成績で修了できるようしたいという思いがあることも(今のところは)勉強を上手く進める一因になっている。

3. 計画性が何よりも大事

私の通っている大学院は原則期末レポートが評価の100%を占めるので、このレポートの準備をいかに計画性をもって進めるかが、単位取得や成績の明暗を分ける。各授業は大体全8週で構成されているが、期末レポートのテーマは既に1週目から開示されていることが多い。毎週指定文献を読みながら、その内容や主張を最後の期末レポートに生かすことができるかを考える。私の場合はあとで使えそうなところを文献管理ソフト上でマーキングすることにしているが、もう少し効率的なやり方がないか模索したいところ。

また、まとまった時間を授業の後半に確保していることも心がけている。仮に3000文字のレポートであった場合、これまでの経験から私の場合はまとまった文章にするのに最低丸7日くらいはかかる。授業の後半(4週目)以降はずっと週末は机に向かって文章を書く羽目になる。そのため、どうしても必要な用事以外はできるだけ、授業の前半で終わらせておくようにしている。書いて消して、コーヒー飲んで、散歩しての繰り返しで毎日延々と8時間程書くスタイルなのだが、他の方々はどのようにしているのだろうか・・・

この記事が参加している募集

休日のすごし方

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?