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相棒のような働き者の服

働き者の服はいいなぁと、ずっと思っている。
ベーカー、フローリスト、美容師さん、料理人、メゾンで働く服職人などなど、それはエプロンだったりコックコートだったりさまざまだけど、要するに作業着のことをついつい眺めてしまう癖が私にはある。
洋服やドレスの美しさとはまた全然違って、汚れていたりたくさん洗ってくったりしていればいるほどなお貫禄がありいいなぁと思う。
いい仕事をしてきた証のようでもあるし、ずっと一緒に仕事をしている相棒のような存在にも感じる。
きっと本人はそんな風には思っていないかもしれれないのだけど、働き者の服を見てはにこにこしながらその風景を楽しんでいます。
焙煎している人はワークコートがコーヒー色に染まっているし、ベーカーはいい焼き色がついたパンみたいになっている。その人の歴史を見てるみたい。
わたしも相棒のようなワークウエアが欲しい。
今、少しずつ仕事用の服を作っていて、今までに作ったワークコート達も活躍しています。
次に作るならサロンエプロンのような服がいいな。せっかく服を作るならば、相棒のようでいてほしい。毎日身につけても飽きなくて、たくさん洗ってもよれたりせず良い風合いに育っていってくれて、どんなコーディネートにも合うそんな服を作りたいなぁと思いました。
素材はぎゅっと密度のあるリネン。すぐに乾くところも、使っていくうちとろんとしてくるところも、アイロンをかけるとなめらかになるところも好き。デザインは、どんなコーディネートにも合うがテーマだから(?)
気分に合わせて2wayで前にも後ろにも着られるのがいいかな。
あとは、エプロンのようにきゅっとヒモでしばれるデザインがいい。
エプロンをつけてる人で共感してもらえる人がいたら嬉しいのだけれど、きゅっとヒモでしばった時、仕事のやる気スイッチが入るんです。
姿勢もぴしっとします。
ポケットはダブルステッチでタフなデザインにしました。2way仕様だから、前後ろどっちに着てもポケット位置が良いバランスになるように、左右非対称につけてみました。1つは真横、もう1つは前気味。後ろで着ると後ろポケットのような位置になるようお尻のあたりに。
サイドのスリットは、足さばきがいいようにがっつり入れました。ロングスカートやギャザーたっぷりのワンピースとあわせても、もごもごしない。
どんなお洋服にも合うように出来る限りシンプルに。
出来上がってしばらく経ちますが、だいたい毎日のように着ている、私の相棒。これからよろしくね。
2枚目は、ボトムスとお揃いにしてセットアップで着れるようにしようと思います。

ヒモはハイウエストで結ぶのが気分
こっちを前に着るとジレのようになります
ポケットはダブルステッチ
ボタンはアクセサリー感覚でひとつつける
ロングスカートにも◯