キーが違う

3月の駅　ズボンを履いた長い夜
取り敢えず1本のボトルを開けたい気持ち
もううどんは伸び切っている
髪の毛は長らく切っていない

この指のささくれ
血がしばらく出ている
太陽はどっち向きに出ている？

泥に塗れたおにぎり
朝焼けにそいつを食べる
土に塗れたミミズ
そっと足の下に戻される

生ぬるいキー違う匂い
砂鉄混じりの風
逆らって乗ってみて足もつれて
生ぬるい頭壊れるほど風
3月の駅中のポスター
弾いて受け入れて気失って

Aは今刑務所
Bは今引きこもり
Cはただいま休職中
砂鉄混じりの風鋭く
狂ったピアノが内蔵に響く