君のそばで笑っていたい
荒川を,流れた死体の数々
夕暮れが近づいている
ドブをさらって雨が降って
別に珍しいことじゃない
始まりはガラスの砕ける音
薄暗い海を泳ぐ
あてもない光求めて
いつのまにか頭喰われても
気付かず泳ぎ続けるさだめ
誰もいない雲の上
誰もいない海の底
ガチャなんか引かず
何も求めず
横たわっていたかった
誰もいない草原
誰もいない部屋
火を起こさず
横たわっていたかった けど
廃ビルの屋上
町に巣食う亡霊ども
声なきおっさんの壁のシミ
非常階段でジャンプする
非常階段でジャンプする
非常階段で身内に暴力を振るう
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