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【詩】緑色の骨

緑色に光る あばら骨
くっついて 離れて くっついて 離れて
遥かな河にそよぐ 鉛色の風
心臓を撫でている 火を失う

緑色に光る 頭蓋骨
掴もうとして粉々に砕けていく
朦朧とした記憶 妄想に励む記録
頭を撫でている 殺意と共に

水のように 流れるように
忘れていく 肌と血の匂い
水のように 流れるように
消え失せていく ろくでもない時間のように

ただ喜びと共に ただよう灰色の街
ただ喜びと共に 売春漂うストリート

駅の改札潜り抜けて ゲートを越える時
駅の改札潜り抜けて ホームを飛ぶ時

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