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ポール・セザンヌ / メトロポリタン美術館
【詩】髑髏
嘘の数だけ軽くなっていく体重
浮いた肋骨が青白く光っている
夜の数だけ弱くなっていく魂
浮いた頬骨が青白く光っている
抜けた髪の数だけおかしくなっていくアタマ
髑髏が川辺に転がっているんだよ
紙袋の底は抜けていて
血も抜けていくよう
音楽が終わったら
四角い空がこちらを見ている
嘘の数だけ軽くなっていく体重
浮いた肋骨が青白く光っている
夜の数だけ弱くなっていく魂
浮いた頬骨が青白く光っている
抜けた髪の数だけおかしくなっていくアタマ
髑髏が川辺に転がっているんだよ
バケツの底は抜けていて
血も抜けていくよう
音楽が終わったら
鉛色の銃弾 心臓貫いて
殺菌剤の充満する部屋
枕の下の睡眠剤
殺菌剤の充満する部屋
痩せさらばえた 死体
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