【詩】靴の裏舐め

ドブの中をすすむごとく
踏みしめれば板が抜ける
足は抜けなくなる
シンボルのようなタワマン
雨の夜も煌めく
シンボルのようなタワマン
靴の裏のように舐めたいかい
丑三つ時に目が覚めて

息に血が混じるようなプレッシャーのもと
ぽっくりいきたい気持ちになる
アイスピック神棚に突き刺して
ぽっくりいきたい気持ちになる

ドッグフード齧るがごとく
口の中に広がる臭み
夜に煌めく学習塾
シンボルのようなタワマン
雨の夜も煌めく
シンボルのようなタワマン
跪いてでも住みたい
丑三つ時に許しをこいてでも
靴の裏舐め尽くしてでも

息に血が混じるようなプレッシャーのもと
ぽっくりいきたい気持ちになる
アイスピック神棚に突き刺して
ぽっくりいきたい気持ちになる