ストローク

流れ着いた永遠の屍体
水を掻くストロークは
藁にもたどり着かない
垂れ落ちるアイスクリームから離れない限り
メガネはベトベトのまま
うどんが伸びるのにさえ気づかない

流れ着いた永遠の遺体
喰い散らかされたままに
雷雨にさらされたままに
吝嗇　放蕩　嘘　悦楽
右手の罪で左手の罪を買う
ガレー船に導かれて
ガレー船に導かれて

その扉は開けておけ
その嵐を手繰り寄せて
苛烈にパラシュート絡まって
窒息のメロディー
それって通常運転
その翼をはためかせ
その雷雨を抱きしめて
苛烈に背骨は折れてしまって
撲殺のメロディー
それって通常低音