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【詩】バイオリンの響き

バイオリンの響きが街に鳴りわたって
阿呆も利口も味噌汁をこぼす
出刃包丁を持ってこい
お前の友達が吐いた罵詈雑言
聞かなかったとは言わせない

まるで愛人との間の子供のよう
所詮は間借り人
私は滅ぼされるのか
はたまた明日もおにぎり食べていいんでしょうか

バイオリンの響きが街に鳴りわたって
阿呆も利口も茶碗を割る
路傍の石のように
転がっていく墜ちていく
白状するべき罪ならいっぱいある

まるで愛人との間の子供のよう
所詮は間借り人
私は滅ぼされるのか
はたまた明日もおにぎり食べていいんでしょうか

ご臨終でございますか、そうですか
橙色の灯りが窓に映る
暗い夜道に野菜とお茶を買いに行く

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