ハッピー
角に座って眺める下の景色
もうすぐ贈り物を届けるからね
遺骨を海に撒くように
アルコールの雨降らせるよに
石を噛んで 空気裂いて
夕陽がくるくる沈む
歯車が軋み
歌が痩せてゆくよう
褪せたブックカバーの文庫本
ジーンズに染み込む汗と穢れ
罪を重ねて良いメロディーが浮かぶ
小径を行って
空いたポケットの穴
スピード落として
スーツに体を合わせる
毛穴に嘘を詰めるように
窒息するように
ただ一人歩む
より良き明日を捨てて
屠殺場の唸り声聞かないふりして
家族の笑顔を守る
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