【詩】エスカレーター
頭の中で茶碗が割れた気がした
もう元には戻らないのだと
月一のゴミの日を待つように
消え失せていくだけなのかしら
息子を殺すように奏でるメロディー
不安の波が重くて腰が痛い
息子を殺すように流れるメロディー
誰にも振り返られない生活を
日々消えていく60人、もっといる
もうこの先の道は暗夜の中
月一のゴミの日を待つように
消え失せていくだけなのかしら
どうか息子を殺してください
不安の波が重くて腰が痛い
どうか息子を殺してください
処刑へのエスカレーターがきらめいている
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