【詩】6月の惨めな雨

大袈裟なタイトル
大袈裟な風呂敷
彷徨うダブリナーズ
閉まらない扉
空き缶蹴飛ばして
他機関の信条笑い飛ばして

6月の惨めな雨
傘にはとうに穴が空いているし
バケツの底は抜けている
胃の穴からこぼれ落ちるのはウイスキー
振り返らずに誰かを刺すのはアイスピック
ショッピングモールの床の血糊

大袈裟なタイトル
大袈裟な風呂敷
時間が曲がるブルームデイ
締まらない頬
空き缶蹴飛ばして
他機関の信条否定して

6月の惨めな雨
傘にはとうに穴が空いているし
バケツの底は抜けている
胃の穴からこぼれ落ちるのはウイスキー
振り返らずに誰かを刺すのはアイスピック
ショッピングモールの床の血糊

できれば関わりたくなかったんだ
頼むから不幸になってくれ
できれば2度と顔を見せないで
頼むから不幸になってくれ

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