【詩】青空
すき焼きの中に頭突っ込んだような空
他所行きの顔して
なぜかこの街で異邦人
寂れたパチンコ屋はまだあるか
シャトルバスがガタガタ揺れて行く
そりゃあ君が悪いよ
いくら恵まれないものを踏み躙るのが
気持ち良くても
そりゃあ君が悪いよ
いくら犬猫が可愛いからといって
おっさんをぶん殴るなんて
煮込み鍋に頭突っ込んだ聖者の群れ
別にくじを外したわけじゃないけど
なぜかこの街で異邦人
寂れた朝のパチンコ屋の静けさ
シャトルバスがガタガタ揺れて行く
そりゃあ君が悪いよ
殺処分の果ての夜の景色が
そりゃあ君が悪いよ
ビッグイシューで拳をくるんで
おっさんをぶん殴るなんて
僕には火がない
僕には歯がない
僕にはサンダルがない
小石がニキビと絡まって
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