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殺虫業者

黒い水の滴り
舌を伸ばして待っている
決して消えない光がある
決して晴れない暗がりもある
汚い3の字
洞窟の闇に放つ胃液のような匂い
割れた茶碗蒸し 光る夜の街灯
どこかで黒い血が流れる予定を記している
夜をかける電車の窓 生臭い男の息
どこかで黒い血が流れる予感を記している
吝嗇 放蕩 酒宴 刹那 嘘
ただ窓の割れる音の方へ進め
吝嗇 放蕩 酒宴 刹那 嘘
ただドブの匂いのする方へ走れ
黙って 振り返らず 

殲滅を叫ぶ貴女
明け方に黒いミルクを再び飲ませる
皆殺しを叫ぶ貴女
夕方のハンマーで再び頭蓋を割る











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