希望のゆくえ
安定剤を求める手の震え
待合室の夜のカフェテラス
死んじまうにも先立つものがいる
スカラベは凍えている
予約は1ヶ月待ちの心療内科
気が遠くなってマンホールに頭打ちたくなる
マンホールに頭打ちたくなる
待ってるから 待ってるから
いつか殺菌剤が頭にふりかけられるのを
待ってるから 待ってるから
スペースシップで旅立つのを
希望求めて
アルコールで震える指を空に掲げる
希望かき集めて
一等星が消えるのを眺めてた
もう少しだから もう少しだから
この地を離れるのは
もういいから もういいから
望む形にはなれないから
もう誰もいないフロア
誰もいない楽屋
もぬけの殻で
ひとり怨嗟を歌っている男
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