なぜ「仕事」をするのか?

人はなぜ仕事をするのだろうか。お金を稼ぐためか、自己実現のためか、生活のためか。まだ会社に属して間もないけれど、せっかく考える機会があるので言語化をしてみたい。

平日は仕事に追われ、就業後あるいは土日に好きなことをやるための資金を稼ぐ。そのような状態になってしまっているのが現状であることは否めない。また、「新入社員だから業務に慣れるまでは仕方ない。しばらくは仕事を覚える時間である。」と割り切っている自分もいる。いや、恐らく同期の大半はこんな現状であろうと推測する。実際に話してみても、大きな志を持って取り組んでいる人なんて少数だ。曲がりなりにも大企業であり、多くの人数を採っているのでネームバリュー、安定性を求めて入社した同期も多いだろう。

元来自分は理由が無いと行動できない性格である。合理主義の考え方というか、意味のないことはやりたくないと思いながら生きてきた。だから、新しいものにチャレンジする機会があっても、そこに意味を見出せなければ一歩を踏み出せない。そんな中で、やりたいことはぼんやり浮かんでいるもののそれに向かって働いているのかと問われた時の回答というのは非常に難しい。

As-is

某IT企業の中の、いわゆる顧客営業(CR)である。顧客が固定であり、そこの様々なチーム・部署に対してソリューションやシステムの導入などのアプローチをかけていき、売上を上げることがミッションとなる。

To-be

入社時点での最終目標は、一人前のITコンサルタントとなることであった。顧客に対して課題の見える化を行い、それに対してIT技術をベースとして解決していくようなコンサルである。

なぜコンサルを目指すか、理由は大きく2つある。

1つ目は、教えることが好きであり、得意であるからである。中高生の時は友人に勉強を教える、大学時代はバイトで生徒に勉強を教える、そしてスポーツでコーチとして指導する、そういった経験の中で自分は「指導」ということに向いているのではないかと考えている。ただ知識を横流しするのではなく、どうしたら迅速かつ正確に情報を伝えられるか、ここは個性が出る=力量の差がはっきりと現れてくるだろう。

2つ目は、他者の喜びを間近で感じたいからである。他社から直接感謝され、次もお願いしますと言われることは非常に嬉しいし、何より自分が生きている意味があったと思える瞬間でもある。このことは、「自分が生きた証を残す」という自分の人生の大きな目標にもつながっていくものだと思う。この目標に対してどのような道筋を考えられるか、ということに関しても別のアウトプットとしてまとめてみようと思う。

結論

以上を踏まえると、現状働いている意味はあえて言語化するならば「自己実現に向けてのファーストステップ」ということが最も近いかもしれない。コンサルと営業は非常に近いものがあると感じているし、人と人とのつながり、コミュニケーションが非常に重要なファクターとなることは大きな共通点である。これまでは対人関係は同期や先輩後輩といったステークホルダーとは呼べない関係であったが、まずステークホルダーとの接し方、そして関係の構築法を学習することが最初の課題となるだろう。自分が苦手なコミュニケーション力、そして調整力を磨かなければならない状況に自分をあえて置いたこの環境を、積極的に生かしていかなければ先は見えてこない。

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