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【ゆる説】単発のキャンペーンを打ち続けても、意味がないんじゃないか説

注意:【ゆる説】は、日頃「実は、こうなんじゃないか」と感じた説を、備忘録的にゆる〜く書き留めたものです。真偽は皆さんで確かめてください。

先に断っておきたい。

単発のキャンペーンを打ち続けるマーケティングは意味がない

これは「説」ではなく、実は、とある論文で既に「実証」されていたりする(なので、厳密には【ゆる説】ではないです、ごめんなさい。。)

具体的にその論文で何が実証されているか、というと

値引きや特典などの短期的な施策(キャンペーン)による効果は一時的
・キャンペーンを繰り返したからといって、継続的にそのブランドを選びたい、と思わせるのは厳しい
・長期的には、ブランドとの感情的なつながりを深める方が、そのブランドが選ばれ、売上・収益が高くなる

ということ。

これを聞いたマーケターの反応は、正直、まちまちだろう。

ユーザーとのエンゲージメントを高めた方がいいのは、頭ではわかる。でも、上層部からの売上目標達成のプレッシャーがすごいから、すぐに効果が出る施策をやらざるを得ないんだ
以前、機能的価値の訴求から、情緒的価値の訴求を試してみたことがある。思ったより、売上が上がらないから、投資対効果を社内に説明できない。だから、もうやらないことにした

つまり、エンゲージメントとか言っている場合じゃない、欲しいのは即効性のある答えなんだ、と。

論文の内容がどうであれ、個人的には、キャンペーン自体は否定しない。

とりわけ、低関与商材であれば、競合からスイッチングさせるには有力な手段になりうるし、まだ市場認知度の低い商品・サービスであれば、”打ち上げ花火”的に注目を集めることも有効かもしれない。

要は、時と場合による、のだと思う。

しかし、キャンペーンありき、キャンペーンがないと売上が作れない、という状況になっていたら、結構まずいかもしれない。

というのも、自分が一生活者に立ち戻ったとき、以下の質問にYESと答えられないからだ(皆さんはどうだろう?)

・最近、何らかのキャンペーンに吊られて、思わず手に取ってしまったブランドはあるだろうか?
・仮にキャンペーンで買ったものがあったとして、その後もキャンペーンなしにそのブランドを選んだだろうか?
・そもそも、あなたが好きなブランドを好きになった理由は何だっただろうか?キャンペーンが理由で、好きなブランドはあるのだろうか?

以前別のnoteでも書いたが、私は最近、企業が発信する広告やDMを見て、何かものを買った記憶がなく、もしかしたらほとんどのマーケティング活動は意味がなくなっているのかもしれない、と感じ始めている。

もし皆さんも3つの質問にYESと答えられなかったとしたら、今が、あなたのマーケティングのやり方を変えなければいけないタイミングかもしれない。

Dive, or Die.

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