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私が持っているレアスキル

『庶民がそこそこ豊かな人生を勝ち抜く攻略法』というコラムを書いた。これは私自身の成功例などではなく、どちらかというと失敗から学んだことを、同じく今現在『庶民』として生きていて、あんまり幸せだと感じていなくて、そこから少しでも抜け出したいと思う人たちが読んでくれたときに、1つの指針というか、手助けになれればいいなあというささやかな思いから...である。

『庶民がそこそこ豊かな人生を勝ち抜く攻略法』というコラムを要約すると、100のコモンスキル(=誰にでも出来ること)よりも、1つのスペシャルスキル(=自分が出来る、大半の人が出来ないこと)を持つ人が強い、だからそれを探してみてねというお話である。

では、そのコラムを書いた私はどんな人物なのさ?というと、何を隠そう、私こそが100のコモンスキルを持つThe器用貧乏の代名詞みたいな男なのである。

例えば、求人広告にある『未経験歓迎』の表記がある目ぼしい仕事は、その大半...少なく見積もっても半分以上は確実に経験していると思う。個人的な好き嫌いはあるが、どの仕事でも同期の人よりも3倍以上早く、一人前と言われるほどには業務を習得することが出来る。

趣味やプライベートにおいても同様で、新しく何かを習う、勉強するという機会では、周囲と比較して圧倒的に習得が早い。

このように、分野を問わず、オールマイティに習得が早いということこそが私の持っているレアスキルの一つだと自負している。仮にこれを『習得スピードn倍』と名付けてみる。

スキル『習得スピードn倍』のおかげで、大抵のことは『人並みより若干マシ』くらいに出来るのだが、飛び抜けて出来ることは一つもない。ゆえに、例えば会社という組織の中では不足している部署に配属される。他にリーダーがいなければリーダーにもなる。が、どこにでも1人はスペシャリストはいるもので、他の全てのパラメータでは優っても、その部署で必要な1点の能力では負ける。そしてその1点のみに特化したスペシャリストは、その部署でしかパフォーマンスを発揮出来ないので、他に行っても大丈夫な私がその部署から外される...という、組織としてはまったくもって都合の良い男である。

が、私自身としてはせっかく馴染んで仕事をしやすくした部署から外され、また一から...を繰り返させられているので、たいへん気分がよろしくない。

...で、喧嘩して退職する。というようなことを繰り返している。

もはやトラウマになっていて『都合良く使われる』という事に我慢が出来なくなっているので、異動がある仕事や、たとえばオフィスなどでチームとして動く仕事はイヤだ!と、近年はもっぱら個人で他人の干渉を受けない仕事をしている。

といってもサラリーマン。今勤めている会社にも多少の制約はある。ついでに出世も昇給もなく薄給だが、安定のための固定給と社会保険のため、また他と比べればストレスはかなり少ないので、そう考えれば妥当な会社だ。その分、金は他で稼がなければならないので副業でちまちまと補填しているというわけである。

さて、愚痴が膨らんでしまって話が逸れてしまったが、私ごときが待っているレアスキルでは、スペシャルスキルとは到底呼べないので、それで食っていくことは難しい。

ところが、実は私は『習得スピードn倍』以外にもいくつかのレアスキルを持っている。

1つを例として挙げるとすれば、一定確率(1/30)で異性を虜にするスキルだ。アイドルにはとてもなれないが、30人に1人くらいの確率で熱烈ファンを獲得出来るというもので、このスキルのおかげで、(半分ヒモのような形で)これまで食いっぱぐれずにいられているので、文字通り私の生命線ともいえるレアスキルだ。

他にもいくつかのレアスキルを習得しているが、どれも1つだけでは食っていけない程度のランクのもの。

これからまた一つ、二つと新たなスキルを習得しようと考えているところだが、それらが私の人生を今よりも豊かにしてくれるかどうかは...

未来の私が教えてくれるだろう。たぶん。









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