電通が「アマビエ」の商標登録の申請を取り下げた件について
おはようございます。
#意識低い系社長 です。
今朝こんな記事を見つけました。
1.そもそも「アマビエ」って何?
アマビエは、江戸時代後期に製作されたとみられる瓦版に類する刷り物に、絵と文とが記されている。肥後国(現・熊本県)の夜ごとに海に光り物がおこったため、土地の役人がおもむいたところ、アマビエと名乗るものが出現し、役人に対して「当年より6ヶ年の間は諸国で豊作がつづく。しかし同時に疫病が流行するから、私の姿を描き写した絵を人々に早々に見せよ。」と予言めいたことを告げ、海の中へと帰って行ったとされる。
(Wikipedia「アマビエ」より抜粋)
こんなことから「疫病・豊作」に関わる日本古来の妖怪、とされています。
故水木しげる御大も「アマビエ」の絵を描いています。
なんか神秘的に進化してます。人魚のような存在なんでしょうかね。
2.現代に蘇った「アマビエ」
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、「アマビエ」をイラストに採用したことから、全国に「アマビエ」の存在が認知されました。
それまでに「アマビエ」をご存知だった方もいるかもしれませんが、少なくともわたしは「何これ人魚?」という第一印象でした。
上記の画像が、恐らく一番最初に厚生労働省が発表した感染拡大を予防するための啓発イラストです。
このなんとも形容しがたいフォルムの妖怪はまたたく間に広がり、様々なイラストレーターや漫画家の方々によって現代風にアレンジされたり、ハンドメイドのグッズ製作など、創作のテーマのひとつとなっていました。似たような事例でエジプトの壁画にあった「メジェド神」が一昨年ぐらいにブームになりましたよね。
こちらもなんともいえないフォルムです…。なぜ人気になったかは分かりませんが…。
3.電通による商標登録申請
現在では申請自体が取り消されているため見ることはできませんが、電通は明らかに商標登録を目論んでいました。
電通は、新卒社員の過労自殺問題にはじまり、先日の持続化給付金の再委託問題、そして今度は「アマビエ」騒動と、ここ最近話題に事欠かないですね。
4.電通自体の存在価値
そもそも、広告代理店は大手企業のCM製作やキャンペーン展開など、企業の代理に広告宣伝する裏方の仕事のはずです。昨今のステルスマーケティングのやり方といい、人々の反感を買っているのは電通側も理解しているはずです。
それでもなお、炎上騒動を巻き起こしてるのは、あえて「電通」というワードを拡散させるための炎上マーケティングの一種なのかもしれません。
どちらにせよ、古来より伝承された妖怪や信仰の対象となっている公の存在を商標登録することで、グッズ製作などの専売特許を得るのは反感を買うのは当然ですし、その先行きを見通せない国民感情との乖離を自覚できていないのは、広告代理店として失格ではないでしょうか。
人々の心に響く、から購買意欲に繋がるわけですし、そういった感情や反響をリサーチできていない広告代理店にもはや存在価値はないでしょう。
そもそも、ネットとスマホがある今、テレビを全く見ない層も増えてきています。スポンサーもテレビという媒体、テレビ局、広告代理店、の影響力の低下、そろそろ気付き始めてると、わたしは思います。
電通という巨大に膨れ上がった傲慢で利権まみれの企業の存在は、今の世にとって絶対悪の具現化と言っていいでしょう。社会にとって必要悪として叩かれ続けるために存在するのであれば、電通、改め、ショッカーと名乗ればいいと思います。(初代社長はゾル大佐ね。)
ここまで読んで頂きありがとうございました。
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