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世武ピーポ、一山越える(3/14)

エベレスト級の山場(世武調べ)をようやく乗り越えた一日だったはずが、まともな時間からまともにピアノの練習ができた安心感と嬉しさで、自分が朝から何をしていたのか記憶不在の浴槽にてこの日記を書いている。

そうだった。私は遂に警視庁本部に無犯罪証明書を受け取りに行き、そして時を同じくして(今日しか予約が取れなかったので)税務署に足を運んだ。

全てが終わった時には夕方だったので、半額になっていたケールとベーコンを購入して家で簡単に焼きそばを作って食べた。ソースは勿論おたふくソース!(基本中の基本ですね)

糸島の公演が今週末に迫っているが、セットリストも殆ど固まり、通し練習が可能になった。いつもよりはギリギリになってしまったが、通し練習ができる嬉しさとストレスからの解放で歌が歌いやすい。
最近ちょこちょこライブがあったのでステージ勘はそれなりに維持できている印象だし、焦らず取り組む。明日もう一度通し練習をしてみたら、全貌がより見えてくるであろう。

そんな明日は、午前中からフランス大使館にVISAの申請いよいよ本番。無事に書類を受理して頂いたら、あとは神のみぞ知る、である。この段になると、私にできることはもうないので一層潔い。ちょうど、正式に、不動産契約と支払いも済ませたところだ。
「VISAが出なかったらパリの家どうすんの?あと、日本の家もどうすんの?」という点については、手堅く行きすぎても何も始まらないので、それはそれの運命として後ほど考えようと思っている。何も持たないまま行き先迷子で路頭に迷うのも、それなりに楽しそう。
今の時点では、どちらにせよ大丈夫な気がして能天気にワクワクしている。

神経質な面構えと見せかけて実質たんぽぽ級の呑気者の私は、あくせくしている風(ふう)で綿毛を飛ばしているだけだったりする。大使館に書類を提出する前に登った一山をエベレストと称するほどに呑気だ。いや、もしかしたらエベレストに咲くたんぽぽなのかも知れないな。標高と植物の生態系についてはよく分からないが。

あ、そう、そう。本日最初に訪れた警視庁本部は、入口で警棒を持った警察官の方が敬礼のポーズで「お疲れ様です!」と仰って、市民に仕えているのだからという解釈なのかも知れないが、それでも丁寧な挨拶には非常に感動させられ、やはり挨拶って大切だわね、と我が身を反省したばかりだった。(風呂場で思い出すまで忘れてましたが?)
現地では早速彼らにインスパイアされ、普段の2倍くらいハキハキと返事をして、周りの人たちにジロジロ見られたりした。こちらも背筋を伸ばして「お疲れ様であります!」と対応するのが筋だろう。

また、昨今の忙殺騒動の渦中、待合室ですっかり休憩モードでチルしてしまい、ここで多少の体力と気力を回復させた私は世武ピーポになったのである。

元々警察小説、裁判劇の類の書籍が小さい頃から大好きだったもので、そういう憧れもあって、
「生まれ変わったら警察官か、スーパーのレジ打ちバイトをする母親か、ジャーナリストになりたい」
などと来世への期待を膨らませまくって、帰りの地下鉄に乗り込んだ。

さきほどちらりと鏡で自分の姿を見たら、昨今までの浮腫みっ面が落ち着いてなんだかシュッとした気がする。いつでもチャレンジしたいという気概は持っているつもりだが、ストレスに強いというよりハッタリをかまして道を開拓していくタイプなので、肉体には負担がかかっているのだと思う。
ライブまでは葛根湯をガブ飲みして、自らの肉体に呪文をかけている。

さて、明日提出する書類を5回確認し、バッグに入れた。
遅刻厳禁なので、自転車通勤で乗り込もうと思う。
その後の取材の移動を考えると走行距離が大台に乗りそうだが、世武ピーポはやれば出来るやつのはずだ!

日比谷公園の風情
焼きそば(考え事していたら茹ですぎた)

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